ムロツヨシ「ももクロとずっとじゃれ合ってました(笑)」

2015/08/03 18:00 配信

映画

8月5日(水)にBlu-ray&DVDが発売される映画「幕が上がる」。演劇部顧問の溝口先生を演じたムロツヨシがインタビューに応じた

ことし2月に公開されたももいろクローバーZ主演映画「幕が上がる」のBlu-ray&DVDが8月5日(水)にリリースされる。高校の演劇部を舞台にした青春群像劇だ。今回、ももクロメンバーが所属する演劇部の顧問・溝口先生役を演じたムロツヨシに単独インタビューを敢行。撮影現場の様子や演じることへの思いをあらためて語ってもらった。

――いじられキャラというか、友達キャラというか、必ずいるタイプの先生役。実際に演じられてみていかがでしたか?

あまり生徒たちには尊敬されていないね(笑)。楽しかったですよ、やっぱり。若い子たちが元気でしたし、自分には持っていないものだらけの人たちでしたので。うらやましいというのと、僕もそういう子たちの中でお芝居をするっていうのは、一応学園モノっていうのは出たことはあるんですけど、ここまでしっかり密に生徒たちと関わる役っていうのも今まで経験がなかったので、新鮮ではありましたね。

――演劇ということで“先輩”として生徒たちに何かアドバイスをされたりしましたか?

あんまり演じることに関してはしなかったですけど、ももクロ以外の出演者の子に偉そうだけど言わせてもらったのは、ももクロの映画で、ももクロ中心に描かれるんだけども、ももクロに押されてしまうというか、言われた立ち位置にいて、演出をもらったら言われたことをやる。そんな収まっている子が見受けられたので、やりたそうだけど我慢している子には言いに行きましたけど。「やっていいんだよ」って。

でもそこには勇気が必要だから簡単にはできないんですよ。みんなが全員できるわけではないんですよ。それを言われた経験が今度はもしかしたら次の現場で、次の次の現場で生きたらいいなっていうのはそれは先輩面をして、それは本広(克行)さんから僕はデビューの時から言われていたので「やってみなさい」と。

やった評価が次につながるからと。僕は“爪痕”っていう言い方もしますけど、現場に残すというか。小さくまとまると記憶にも残らなくなってしまうので。

――演劇部が舞台のお話ですが、実際に演劇部に所属されたご経験は?

僕は演劇部には所属していなかったので、あと劇団もほとんど入っていないので、僕はすごく野心が強くてどうしてもこの仕事(俳優業)をしたいと、この仕事でごはんを食べていきたいという、好きなお芝居をやれていればいいやっていうふうにはなれなかったんですよね。生意気ですけど。

“爪痕”を残すことに関しては、いろんな先輩を見ているんで。佐藤二朗先輩に教わったり、同じことはできないですけど自分ではできないんで考えさせられることはあるし、阿部サダヲ先輩を見てハイテンションの同じ台本を見てもそこにはたどり着かないだろうし。そういう人たちを追い掛けながらやっていく作業の中で見つけた経験が今に生きてますね。

――ももいろクローバーZの皆さんとはいかがでしたか?

ももクロとはずっとじゃれ合ってましたね(笑)。僕のケータイを勝手に取って待ち受け画面が変わっているっていう。僕はどうしても共演者とじゃれ合っちゃうんですけど、黒木(華)さんは生徒たちとある程度の距離はおいていたんですね。距離をおいてくれた分、僕は黒木さんを独り占めできた時間もその分あって(笑)。

――ムロさんは今後どんな役をやってみたいですか?

最近よく聞かれるんですけど、今までは「ない」って言っていたんです。どうしてもうざい役とか犯人役は多いんですけど、弁護士とかお医者さんってやったことないんですよ。あれ見て「この難しいせりふ、記憶できんのかな?」っていうくらいやったことないんで。いつかやらなきゃいけないなと。オファーがないんですけど(笑)。っていうのをやってみたいなと思います。

ただ、今までと同じような役でも、年を重ねればまた違う人生観も、芝居もいつの間にか変わっていると思うんで、そこの変化を見ていただきたいというのはあります。たぶん年を取って嫌でも経験していくことがあると思います。それによってマイナスだったりプラスだったり含めて僕を見ていただきたいなと…そんなすてきなコメントでいいですか(笑)。