全国のケーブルテレビおよびBS・CS放送のディズニー・チャンネルで放送中のアニメ「スティッチ!」のスペシャル番組「スティッチ!パーフェクト・メモリー」が8月7日(金)に放送される。ヒロインのティーラ役の声を務めるのは女優の蒼井優。これまでにも劇場アニメなどで声優を経験してきた蒼井に、今回の役どころや収録について聞いた。
――ティーラ役を演じるにあたり、どのようにして収録に臨みましたか?
“女の子のロボット役”というのは初めてだったので、どんな声なんだろうと想像して、家で自分の声を録音してみたりといろいろと準備をしていたのですが、収録では「人間のような声で」と言われて、しかも高い声なのかと思ったら「低い声で」ということだったので、自分の想像力のなさにがっかりしました(笑)。もっと機械的な声なのかなと思っていましたが、ティーラは人間に近いロボットなんだそうです。
――演じてみた感想は?
口が動かない分、口の動きに声を合わせる必要がないのでこれまでよりも少しだけ楽でした(笑)ドラマなどでは長い時間役を演じていましたが、今回は5時間という短い収録時間の中でしかティーラという役を演じていられなかったので、ちょっと寂しかったです。私は徐々に役を作っていくタイプなので、今回は役に入ってから抜けるまでに瞬発力が必要でした。
声優は本当に技術が要求される仕事だと改めて感じました。アニメの世界は夢があって大好きですので、今後のためにもちゃんと勉強したいです。「蒼井優」という存在ではなく、自分の声が必要とされるというレベルにまでなれたら、もっとアニメの世界を体験できるようになると思います。
――スティッチというキャラはご存知でしたか?
映画『リロ&スティッチ』('03年)が日本で公開された当時に劇場に見に行きました。スティッチがあまりにも可愛くて。私は目が離れていて口が大きいものが大好きなので、彼のビジュアルはドンピシャでした(笑)。ミッキーマウスよりも断然スティッチ派です。
――注目のシーンは?
スティッチの男気ですね。かっこいいんですよ。山寺宏一さんの声がマッチし過ぎていて、最初は山寺さんだと気付かなかったくらいです。ナレーションの山寺さんの声は、「おはスタ」(テレビ東京系)という番組に一緒に出演させていただいていたこともあってすぐに分かったのですが、スティッチの声も担当されていたことは収録後に言われて気付いたくらいでした(笑)。これだけ自在に声を操れたら、きっと楽しいんだろうなと思います。彼にあこがれて声優を目指す人の気持ちもよく分かります。
――今回は声優でしたが、今後挑戦してみたいことは?
私は頂いた役のせりふをどう表現するのか、ということに面白さがあると思っています。でも今までは他の役者や現場のスタッフの方々に、安心させられたり驚かされたり、という立場でしたが、もしこの仕事を続けられるのであれば、自分が他の人にそういう体験をさせてあげられるような、これまで見てきた先輩方のような人間になるのが夢ですね。
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