毎週木曜に放送中の橋爪功・名取裕子のW主演による木曜ミステリー「最強のふたり~京都府警 特別捜査班~」(テレビ朝日系)で、京都府警捜査一課の刑事・大和田良太を演じる和田正人にインタビューを敢行。後編では、刑事を演じる上で心掛けていること、そしてこの夏挑戦してみたいことなどを聞いた。
【和田正人「日に日に橋爪さんに対する愛が強まって…」 より続く。】
――主演の名取裕子さんの印象はどうですか?
名取さんとは今回が初めての共演になります。最初から名取さんには“アネゴ肌”という印象がありましたが、それは会う前も会った後も変わりません。アネゴ肌で、橋爪さんとは違うアプローチで若い人たちを叱咤(しった)激励してくださります。厳しくするところは厳しく、和ませるところは和ませてくれる。
とにかく知識が豊富な方なのでいろいろと教えてくださるんです。僕は京都にあまり来たことがなかったので、どういう過ごし方をすればいいのか分からなかったのですが、「あそこに行くといいよ~」とか「あれおいしいよ」などと、気さくにたくさんお話を聞かせてくださって、撮影以外にもとても助けていただいています。
――これまでもたくさん刑事を演じていらっしゃいますが、演じる上で気を付けていることは?
最近は若手刑事という役が多いのですが、若手刑事って実はやることが決まっているんです。ホワイトボードの前で捜査会議をして、誰よりも早く走って、犯人を追い掛けて…と、割と似ているんです。たくさん刑事ドラマをやっていると、演じ分けるのが難しくなってくることもあります。
ただ、そこで大事にしなければいけないなと思うのは、刑事は二人一組ということ。今作なら橋爪さんが僕のバディーですし、「ゼロの真実~監察医・松本真央~」('14年、テレビ朝日系)で言うと佐々木蔵之介さん。組む相手との関係性がどう視聴者の方に見えるのかを大事にしていて、そこでどう個性を見せられるかというのを常に考えています。自分の動きでどう見せるのかよりも、バディーとの関係性というか、やり取りの中で演じているキャラクターを見せていくことを重点的に取り組んでいます。
――タイトルにちなんで、これまで最強だなって思った人は?
やっぱり橋爪さんと名取さんが最強でしょう。会見の時も、おいしい料理をご用意いただいたのに、「俺酒かす嫌いなんだよ」とかおっしゃって、最強の人じゃなきゃ言えないでしょ(笑)。歯に衣着せぬという言葉がこれほど似合う人はいない。「怖いものないんですか?」って言いたくなるほど、常にどっしりと構えていらっしゃって、すごいなぁといつも勉強させていただいています。
――これまでの夏の思い出や、この夏挑戦したいことはありますか?
去年、初めて富士山に登って登山はとてもすてきだなぁって思いました。だからことしもチャレンジしたいなと。あと僕は普段からジョギングをしているんですけど、登山がとても楽しかったということもあったので、登山とランニングが混ざった“トレイルラン”をしてみたいなと思いました。トレイルランで山岳地帯を走ってみたいなぁ。ことしの夏、どこかのタイミングでチャレンジしてみたいなって思います。
――では、8月6日(木)放送の第4話の見どころを教えてください。
この作品は僕がこれまでやってきた刑事ドラマの中でも特に切ない気持ちにさせられることが多いドラマなんです。犯人や被害者、加害者の気持ちを考えるとすごく切なくなる。犯行にいたる動機もそうですし、被害者の思いも。
4話もとても複雑で、「犯人は誰だろう?」って最後まで分からなかったですし。こんなに予想がつかないことも珍しいよなぁって思いながら台本を読んでいました。だって刑事ドラマの犯人ってすぐ分かりそうじゃないですか。有名な人が演じているからどうせこの人が犯人でしょ?って感じで(笑)。
でも、これは全然分からないんですよ。犯人だな?と思わせておいて「え?違うんかい!」ってことが多々あるんです。4話も誰が犯人なのかなぁってずっと考えていて、分かった時には「えっ?アンタなの!?」って人が犯人でしたから。
仕掛けがすごくたくさんあって。犯行にいたる動機はともかく、加害者側のエピソードがとても切ないんです。そこにカレーライスが出てくるんですけど、すごくジーンと泣ける話になっています。そばにいる人を大切にしないとなって思うようになりますし、きっと終わった時にはカレーが食べたくなりますよ(笑)。ぜひ皆さんご家族そろってご覧ください。
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