「ど根性ガエル」ゴリライモを熱演中の新井浩文を直撃

2015/08/08 06:00 配信

ドラマ

ゴリラパン工場の社長・ゴリライモ役を演じる新井浩文(C)NTV

毎週土曜に放送中の松山ケンイチ主演ドラマ「ど根性ガエル」(日本テレビ系)で、ゴリラパン工場の社長・ゴリライモ役を演じている実力派俳優・新井浩文にインタビューを敢行。

映画を中心に活動している新井の視点で、今作の魅力から共演者とのエピソード、中盤からの見どころについて聞いた。

――誰もが知る人気漫画「ど根性ガエル」のゴリライモ役という話を聞いた時は、率直にどんなお気持ちでしたか?

正直、世代じゃないので、知ってはいたけど見たことがなかったんですよ。だからゴリライモのことも分からなくて。台本を読んでから判断しようと思って、読んでみたらすごく良かったので、「ぜひやりたいです!」って返事をしました。

大人になっているゴリライモと京子ちゃん(前田敦子)、その対比で全然変わってないひろし(松山ケンイチ)が絶妙な具合で描かれているんですよね。最初は、その世界観を崩さないようにするためには、どうしたらいいかなって考えていて。でもゴリライモのビジュアルからして、「全然違うじゃん」って思ったんですけど、でもそれを決めるのは監督やプロデューサーなので。

――ゴリライモ役に抵抗はなかったですか?

どんな役でもないですね。いただいた話、役をやるだけなので。この役だからとか、この原作だからとか、そういった気持ちは一切ないです。でも映像にしかできないことって絶対にあると思うので、そういった部分も表現していけたらいいなって思っています。

――役作りのためにされたことはありますか?

基本的に、どの作品でも監督が言ったことが全てで、自分でこういうふうにしようっていうことはないです。ただ、この作品に関してはもっと分かりやすく演じてもいいのかなって思って。今回は自分なりに分かりやすくやっています。

――例えばどんな部分を分かりやすく演じられたんですか?

ひろしとゴリライモの軽いアクションがあるんですけど、そのアクションも普段だったら、リアルに近い感じでやりたいし、やっているんですけど。例えていうならジャッキー・チェンのような芝居というか。見せる、笑えるアクションというか。実際のけんかとドラマや映画のけんかって全然違って、実際は一発殴ったら倒れてしまうし、けんかの途中で構えるなんてないんですよ(笑)。

でも松山くんがどんどんやっていくので、いい意味でみんながそれに引っ張られていて、そういうお遊びを入れたりしています。でも毎回、「監督にここまでやって大丈夫ですか?」って確認しています。

――監督からはどんなアドバイスを受けたんですか?

京子ちゃんに再会したシーンをデレデレな感じでやったら、監督から「ゴリライモはもっと大人で、クールな感じ」って言われたので、今のゴリライモになりました。

――パン工場でパンを作って、ひろしに指導するシーンがありましたけど、実際に練習はされたんですか?

「練習しましょうか?」って言ったんですけど、助監督から「簡単だからいいです」って言われたので、やってないんですよ。

――パンは食べましたか?

食べました、おいしいですよ! バナナクリームと紫イモの2色味で100円で売っております(笑)。実際にあったら…買わないかな。うちは王道な物が好きなんで。

――今回、ゴリラパンの移動販売車で流れている歌にも挑戦されていますが、歌の練習はされましたか?

全然してないです。河野英裕プロデューサーに、「ちょっとイラっとくるようなイメージで」って言われて、うちのイラっとくるイメージがあんな感じです(笑)。でも評判がいいっていうのはうれしいですね。

――歌も含めて周りの方の反響はいかがですか?

地元の友達の中でも子供がいる人からの意見が多くて、「ゴリラパンもらえる?」って聞かれるので、「当店はそういったサービスは行っておりません」って丁重にお断りしています(笑)。あと、街を歩いていると5、6歳の子供に「あっゴリライモだ」って声を掛けられたりして。今まで子供が反応することがなかったので、ビックリしています。

――撮影現場はどんな雰囲気なんですか?

松山君はスタッフも含め、周りを細かく見ている方で。すてきな主演で良かったなって思っています。映画や演技のこと、たわいもない話もしますよ。松山君から演技のことで、「さっきの間、あんな感じで大丈夫でした?」って聞かれたり。

うちは2話でひろしが運転しながら、ゴリラパンのテーマ曲に合わせて、田中邦衛の合いの手入れているのを見て、「すごい良かったよ」って言ったら、松山君は「そうですか? ちょっとやり過ぎたかなって思ったんですけど」って言っていましたね。

前田さんとも映画の話をすることが多くて。あと、松山君とうちが青森の話をしていたら、「青森ってどこにあるんですか?」って聞いてきたり(笑)。しまいには「青森ってどうやって行くんですか?」って言ったり(笑)。でもそれさえも魅力的に思える人です。

――今後の見どころをお聞かせください。

今後、ピョン吉がどうなっていくのかっていうところに注目ですね。あと、要所要所にちりばめられた小ネタに気付く方は気付くと思うので。そんな部分も楽しんで見ていただけたらと思います!

――これまで数多くの作品にご出演されて、さまざまな役を演じられてきたと思いますが、今後はどんな役に挑戦されたいですか?

デビュー当時から変わってないんですけど、基本的に作品ありきの考え方なので。人殺しだろうが、いい人だろうが、オカマだろうが、何でもやるってスタンスで。強いて言えば、ミュージシャン役でライブをやってみたいですね!