オダギリジョー“だるま宰相”になる！

NHKが(ラジオ放送開始から)放送90年を記念して送る放送90年ドラマ「経世済民の男」(NHK総合)が8月22日(土)からスタートする。

「経世済民の男」では、近代日本の礎を築いた経済人3人の生涯を取り上げる。8月22日(土)、29日(土)にはオダギリジョー主演の「高橋是清」、9月5日(土)、12日(土)には阿部サダヲ主演の「小林一三」、9月19日(土)には吉田鋼太郎主演「鬼と呼ばれた男～松永安左ェ門」を放送する。

トップバッターのオダギリが演じるのは、“だるま宰相”と呼ばれた名財政家・高橋是清。日露戦争の戦費調達、昭和恐慌の鎮静化などを成功させた功労者だが、二・二六事件で命を落としたことでも知られている。

ドラマは、そんな是清がアメリカ留学から帰国した明治初期から描かれる。明治維新で時代が大きく変わった中で、のちの初代文部大臣・森有礼(谷原章介)の書生となった是清は、得意の英語を生かして、大学南校三等教授手伝いとなるが、是清は芸者遊びに熱中し、辞職してしまう。

そのまま芸子の桝吉(壇蜜)に養われて暮らすが、借金を返済して桝吉と結婚するため、佐賀・唐津に英語教師として18歳で単身赴任。しかし、是清が東京に戻った時、桝吉の姿は消えていた。

その後、東京英語学校や文部省の通訳など役職に恵まれた是清だが、好奇心からさまざまな事業や投資に手を出して失敗。だが、この経験がのちの財政家・高橋是清を作り上げていく。

独特の発想と楽天主義で困難を乗り越えていく是清の姿は痛快の一言。丸顔でふっくらとした肖像画を見たことがある人は、オダギリとイメージが重ならないかもしれないが、ひょうひょうとした雰囲気のオダギリが新たな高橋是清像を作り上げている。

放送90年ドラマ「『経世済民の男』高橋是清」(前編)は、8月22日(土)夜9時から、NHK総合にて放送される。