「民王」遠藤憲一『オファーがあれば何でもやる』

2015/09/17 06:00 配信

ドラマ

金曜ナイトドラマ「民王」で主演を務める遠藤憲一

毎週金曜に放送中の金曜ナイトドラマ「民王」(テレビ朝日系)で、菅田将暉とW主演を務める遠藤憲一にインタビューを敢行。

後編では、菅田の印象や最終回の見どころ、秋と聞いて思い浮かぶこと、そして“遠藤は仕事を断らない主義”といううわさの真相などを直撃した。

【「民王遠藤憲一『笑えてキュンとくるドラマです』より続く】

――遠藤さんからご覧になって、菅田さんが演じる泰山の印象はどうですか?

もうすっかりおやじですよ。泰山が体中に染み込んでいるような。たまに「俺、もう泰山には戻れない!」というような話を菅田くんにすると、彼も「僕もっすよ!」って返してきますから。お互いに本来の役を演じることがハードルになっていますね。

――総理大臣役にちなんで、下半期のマニフェストがあれば教えてください。

具体的にどんな作品かは言えませんけど、一度楽しかったこの思い出をリセットして、下半期もいろいろなことをやっていきたいと思います。

共演者の皆さんもそうだと思うけど、なかなか今回のようなキャラクターは、そうそう出会えないですから。これから出会う作品で、また楽しくやっていきたいですね。今回は木村監督とせりふについてもたくさんディスカッションしてやらせてもらいました。

木村さんは自分の世界がある人だけど、他人が出してきたアイデアを「要らない!」と突き放すような人ではないので。こちらが出したアイデアを、さらに掛け算のように膨らませていってくれるから楽しいです。

出演者もスタッフも、本当に力のある人が関わっているドラマなので、違う分野に行ってもそこで面白さを見つけて、自分の中でやり続けていきたいなと思います。

――季節はすっかり秋めいてきましたが、遠藤さんご自身は秋と言えば何が思い浮かびますか?

秋と言えばさんまですね。焼いたさんまも好きですが、すしのさんまも大好きなんですよ。そろそろ新さんまが出るシーズンですし、最近はすし屋さんにも行けていないので、食べに行きたいです。

特にこの夏は暑過ぎたので、秋が待ち遠しかったですから。少しずつ涼しくなってきましたけど、もう少し涼しくなると過ごしやすいですよね。

――また、遠藤さんは“仕事を断らない主義”だといううわさをお聞きしましたが、本当にそうなんですか?

基本的には全てやることにしています。もちろんどうしても撮影時期が被ってしまって、できるもの、できないものは出てきてしまいますけど。そのあたりはマネジメントをしてくれている妻が、いろいろと考えて決めていきますが、なるべくオファーがあれば何でもやるようにしています。

――すごいですね。特に休みもいらないのですか?

いや、休みは欲しいですよ!(笑) 一番に休みたいと思いますよ。でも、今の時代はどの仕事もそうだけど、「やる・やらない」の2択だと思うんです。その中間のちょうどいい、心地いい部分はないんじゃないかな。

やり続けるか、もう休んでしまうかだと思うので、俺は自分にむちを打ってやり続けます。でも、やり続けるからには工夫しないといけない。いつも同じことをしていたら飽きられてしまうので。

それが大変だけど、どちらを選ぶかと聞かれたら迷わずやり続ける方向で考えます。ここまでやり続けると、共演者にも「体は大丈夫なの?」って聞かれたり、他の現場でも心配されたりするんだけど…。今のところ何ともなくやれているので、イチ役者として、体が動く限りどんどんやっていこうと思っています!

――では、最終話の見どころを教えてください。

ラストには政治の総決戦のようなことをやりますが、視聴者を「えっー!」と驚かせる仕掛けがあります。選挙のシーンが出てきますが、これまでにない選挙シーンになっていますから。本物の国会議事堂のような場所で撮影したんですよ。

でも、実はそのクライマックスシーンは台本もできあがっていない状態で早めに撮ってしまったんです(笑)。出演者それぞれの感覚のようなもので、終盤はこうなっているだろう、という予測で演じました。

民王」は、一つの場面でも一気に笑いから涙に変わったり、涙から笑いに変わったりしてきましたが、最終話はもう一度泰山が総理大臣になる闘いが描かれます。

視聴者の方に「こういう形もあるよね」「これもありだよね」と感じてもらえるような終わり方をするので、最後の最後まで見逃せない展開に期待してもらえたらいいなと思います。

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