'79年に放送されたアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦良和が手掛けたマンガ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメ化第2話「機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」が10月31日(土)より全国15館にてイベント上映。
上映に先駆けて行われた「プレミア上映会」に声優の池田秀一、潘めぐみ、喜山茂雄、沢城みゆき、劇中歌を歌った澤田かおり、そして漫画原作の著者でもある安彦良和総監督が登壇した。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、安彦良和が'01~'11年に「ガンダムエース」(KADOKAWA)で連載された作品で、「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルが誕生するまでを描く。
全4話でのアニメ化が予定されており、今回の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」は、ことし4月にブルーレイ/DVDが発売された「I 青い瞳のキャスバル」に続く第2話。
宇宙世紀0071年。ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアの兄妹は、母と別れ、ジンバ・ラルと共に地球に逃れる。そして、テアボロ・マス家に身を寄せ、エドワウとセイラという名で平穏に暮らしていた。だが、彼らを追うザビ家の魔の手が再び迫りつつあった。
トークイベントは、劇中に登場するクラウレ・ハモンが経営する「BAR Eden」を再現したセット壇上で繰り広げられた。
「ガンダム」シリーズを通じてシャア・アズナブルを演じる池田は、今回、その若き日の姿であるエドワウ・マスを演じる。「原作を読んでみて、エドワウからシャアへとつなげてみせたいという欲が出た」と語り、オーディションに参加したと明かす。当初安田もベテランの池田が青年役を演じることに不安を感じていたが、みごとつかみ取った。
さらに、池田はOKアフレコの後に再度の収録を願い出たという。「なかなかエドワウが友達になってくれなかったので、収録後に一杯飲んだ後に、もう一度(エドワウに)電話番号を聞きに行った」と表現し、安彦は「池田さんは1回目の収録の時には、1カ月断酒して臨んだ。ところが2度目の収録の方がいい芝居になっていた。お酒を入れたのが良かったのでは」と語り、会場を笑わせた。
セイラ・マスを演じた潘は、「機動戦士ガンダム」でララァ・スンを演じた声優・潘恵子の娘で池田とは、母親を通じて学生のころからの知り合い。「いつも手を引いてくれて、導き、守ってもらってきた。本当にエドワウとセイラのような関係」と明かし、池田も「潘めぐみさんのアルテイシアに出会えて幸せです」とほほ笑み返す。
また、ランバ・ラル役の喜山は「2代目(初代は広瀬正志)をやらせていただくのは、声優として一番つらい仕事。良い意見だけを聞いて励みにしたい」と嘆き節(!?)を言いながらも意気込みを語り、クラウレ・ハモン役の沢城は「私はガンダム初心者でしたが、収録現場の皆さんはとてもワクワクしていました。男たちの夢の現場に立ち合わせてもらっているんだなって思いました」とアフレコ現場での様子をコメント。
さらに、劇中でハモンが歌う「By Your Side」の歌唱を担当した澤田かおりが登場し、生歌を披露。劇中の英語歌詞バージョンと日本語歌詞バージョンを歌い上げ、観客を魅了した。
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