テレビ朝日系で'15年7~9月にかけて放送された「民王」で、公設第一秘書・貝原茂平役を演じた高橋一生が、第86回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞において最優秀助演男優賞を獲得した。「民王」は、「配役も脚本も演出も何もかもが最高!」という賞賛を集め、ほかにも作品賞、助演男優賞、脚本賞、監督賞の4部門を受賞。愛のあるドSキャラで女性ファンを虜にした高橋に、受賞の感想を聞いた。
――最優秀助演男優賞に選出させていただきました。おめでとうございます。
ありがとうございます。驚きました。自分自身の役に対して賞をいただけるなんて思ってもいなかったので。「民王」は本当に面白くて、ドラマの撮影を重ねるたびに「この作品はすごく面白い」と思ってお芝居をさせていただいていたのですが、僕個人で“助演男優賞”という賞をいただけるなんて夢のようです。
――「主役2人を盛り立てつつ、脇役でも存在感があった」などの意見があって、2位とは2倍近くの差でダントツでした。
ダントツ!?寝耳に水です(笑)。本当にありがたいです。
――貝原を演じられてみていかがでしたか?
撮影前から監督と何となく話をさせていただいていたんですが、自分でがっちりと作り込んでいくよりも現場に飛び込むのが一番かなと。結果、泰山(遠藤憲一)の家の2階にある“軍議の間”の撮影のときに、他のお三方とやっていく中で、出来上がるたびにモニターを見て、確認したりとかしていくと、その枠の中にハマっているリズム感的なものって何か見えてきたんですね。それって1話2話3話4話とやっていくうちに、貝原にフォーカスをもっとさらに絞れて、奥行きが出せたりということはできたような気がしています。
――「無表情でドS発言」が人気でした
拾ってくださっているのは木村ひさし監督だし、いろんな方向からいろんなスタッフさんが支えてくださって、貝原というものが立体になった気がします。なので、これは僕の何かだけからでてきたものではないです。
――現場はアドリブも多かったのですか?
本来、僕はアドリブってすごく苦手なのですが、何をやっても受けてくれて返してくれる共演者の方だったり、面白がってくれるスタッフさんがいたり、回を重ねるごとに自分の周りの人や俳優仲間を含め今までにはないくらい、『面白かった』という声をいただけたことも一つの力になって、本当に楽しく演じることができました。とにかく全力で投げるみたいなこともやっていたんですが、ブレすぎちゃっても木村監督がしっかり指揮してくださっているのでお芝居を安心してお渡しできる現場だったし、それこそ本当に皆さんと「きっとこんな感じなんだよね」という話し合いの中で、おのずとお互いが役の認識を深めて行ってる感覚だったんです。そういった現場もなかなかあることじゃないし、そういった意味でも共演者の方との相性もみんなよかったと思うし、色々な奇跡というか、が重なって、貝原がああいう形になったんだと思っています。
――“貝原萌え”の女性が多かったです
僕は意図してネットで自分を検索しないので、スタッフの方や周りの方から「こんなことになっています」と聞いて、そういった反響が自分の所に返ってくるのがありがたいし、本当に面白がってくれているんだと実感できました。
――続編 もしくは、貝原スピンオフも見たいです
僕も望んでます(笑)。ただ、やっぱりもれる事なく皆さんとお会いしたい。皆さんがいらっしゃっての、という感じです。本当に芝居は一人じゃできないので、他の皆さんあっての僕です。感謝感謝ですね。
※10月28日(水)発売の「週刊ザテレビジョン」44号にて、第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の結果を発表。最優秀作品賞など他部門を受賞した俳優、スタッフの受賞コメントも掲載中。また、ザテレビジョン公式サイト「Smartザテレビジョン」でも結果を確認できます。高橋一生のSmartザテレビジョン限定動画も公開中。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)