11月24日(火)からスタートする「わたしをみつけて」(NHK総合)の第1回試写会が行われ、主演の瀧本美織と共演の古谷一行、原作者の中脇初枝氏が出席した。
中脇氏の同名小説を原作に、生後間もなく親から捨てられた過去を持つ看護師・弥生(瀧本)が、周囲の人々との交流をきっかけに心を開くまでを描く同作。
第1回では、弥生の働く星美ヶ丘病院に、新任看護師長・藤堂(鈴木保奈美)が着任する。穏やかながら規律を重んじ、看護師たちに有無を言わさない藤堂に、弥生は苦手意識を持つ。
そんな折、病院で術後の患者が死亡。藤堂が院長の誤診の可能性を疑う中、弥生は院長の命令でミスの隠蔽(いんぺい)に協力してしまう。
登壇した瀧本は「登場人物の心情が見えるようなドラマを、丁寧に撮ってもらいました」とアピール。入院患者で、弥生と心を通わせていく菊地役の古谷も「役者が気持ちを作るまでスタッフがじっくり待ってくれた」と繊細な作品作りに言及したが、一番心に刺さったのは原作の中脇氏だったようで、「試写会の前に拝見しましたが、3回泣きました」と絶賛した。
そんな本作で、初の看護師役に挑戦した瀧本。「(スタッフに)『医療シーンはそれほど多くない』と聞いていたのですが、現場に入るとかなり本格的で驚きました(笑)」と明かした。それもそのはず、撮影は3月まで実際に使われていた病院で行われ、常に医師や看護師が医療考証につく徹底ぶり。制作統括の三鬼一希氏は、設備と医師の充実ぶりから「この現場が一番安全」と笑うほどだった。
本作はNHK大阪放送局の制作だが、同局での瀧本の主演作といえば'10~'11年に放送されたNHK連続テレビ小説「てっぱん」(NHK総合ほか)以来。同作ではプロデューサーを務めた三鬼氏は、「原作の弥生は30代ですが、もう少し人間的に未熟な部分を取り入れたくて原作より若い設定にしました。瀧本さんが今までやったことのないタイプの役だと思いますが、期待以上の演技を見せてくれました」と、成長に感慨深げな様子を見せていた。
「わたしをみつけて」は、11月24日(火)夜10時からNHK総合にてスタート。
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