8月にSKE48を卒業した松井玲奈が、連続ドラマに初めてレギュラー出演することが分かった。
“役者・松井玲奈”が出演するのは、‘16年1月からHuluで配信が開始され、テレビではYTVや日本テレビでも1月下旬に放送スタートするドラマ「ニーチェ先生」。
同作は、「月刊コミックジーン」(KADOKAWA)で連載されている松駒原作、ハシモト作画のコメディー漫画「ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~」をドラマ化した作品。
コンビニの新人アルバイト“ニーチェ先生”こと仁井智慧(間宮祥太朗)と、仁井の言動に度肝を抜かれる先輩アルバイト・松駒(浦井健治)の日常を描いている。
そして松井は、松駒の幼なじみで看護師、仁井に一目ぼれし猛烈アタックを掛ける塩山楓を演じる。今回、同作に並々ならぬやる気に満ちあふれた松井に単独インタビューを行った。
――SKE48卒業後、早速の“役者”になるという夢を有言実行しましたが?
全然です…。
――ファン待望の連続ドラマ初出演・初レギュラーですが、率直な心境は?
とても楽しみです! お芝居ができるっていうのと、芝居をするために(SKE48を)卒業をしたので、この撮影に入るまでの期間もいろんなものを見て勉強したりとか、お話をいただいたときからずっと「どうやって演じていこうかな?」っていうのを考えていたので、それが実現できるっていうのがすごく楽しみだなって思います!
――原作は読まれましたか?
(SKE48)二次元同好会のころから読んでいました。コンビニっていう舞台が、誰にでも身近にあるものですごく共感しやすいというか、「あぁ、分かる分かる!」って思える、なんかちょっと非日常な感じがすごく面白いなって私は思ってて、やっぱりコンビニの店員さんって自分たちの身近な存在なんですが、でもこの漫画に出てくるキャラクターは普通だけど、でもちょっと普通じゃない人たち。自分の周りにもいそうだけれど、いない人たちっていう、何かギリギリのラインの登場人物がすごく魅力的です!
――福田雄一監督がメガホンを取られますが?
福田さんとは以前、乃木坂46に一時期兼任していたときに「16人のプリンシパル」という舞台の演出をやってくださっていて、その時に「何となく型の無い方だな」って思いました。
お芝居を創る上で、役者さんを型にはめてキャラクターに寄せて作品の世界を創っていくタイプの人ではなく、福田さんは、その役者さんたちが持っている良さの中で、どうやって演出をしていくのかっていうのを大切にしている方なんだなと舞台を一緒にやっている時に思いました。
その時は、公演のキャストが毎回違うっていうのが売りの特殊な舞台だったのですが、この役はこういう役だからっていうわけではなく、何か面白いことをするのがすごく好きなんだなっていうのは、その時に感じました。今回の台本を読んでも、何かそういう感じがすごく伝わってきて、私は楽しみですね。
――今回演じる塩山楓は妄想全開な役ですが?
一番常識人じゃない感じ。福田さんにも「一番このドラマの中で“変なヤツ!”」って言われました(笑)。見た目は普通だけど、明らかに喋ってて「こいつヤバいヤツだな」っていうのが、見てる方にヒシヒシと伝わるようにやっていかなきゃいけないって思うのと、そこで自分の殻をまず破らなきゃいけないっていうのがすごく自分としては面白いと思っています。
――役への注文はなかった?
全くないです(笑)。福田さんは、きっと私が演技をしているのをモニターの前で手をたたきながら笑って見てるんだろうなって思ってます(笑)。
――佐藤二朗さんとは「マジカルラジオ」シリーズで共演していますが?
佐藤二朗さんとまた共演できるっていうのが、私はすごい楽しみですね。二朗さんのお芝居の中にある独特のリズム感が魅力的です。それは絶対に他の人には出せないし、他の人がやると、どうしてもわざとらしく見えてしまうのに、二朗さんがやるとそれがすごく自然で面白くなるというところが、一緒に共演したときに本当にすごいなと思いました。
でも、全然そうじゃない格好いい渋い役もできるっていうのが、私の中では本当にすごいです。前の作品で一緒だった時にすごく勉強させてもらえたり、優しくしてもらったので今回、誰も知り合いがいない撮影現場に飛び込むっていうわけではなく、二朗さんがいてくれることがちょっと心のよりどころだと思ってます。同じシーンはほとんどないですけど(笑)。
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