田村正和が清張作品で広末涼子、水川あさみと共演!

2015/12/01 19:55 配信

ドラマ

松本清張ドラマスペシャル「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」(テレビ朝日系)が、現代の石川を舞台に新たな視点で映像化(C)テレビ朝日

テレビ朝日系で、田村正和主演のサスペンス、松本清張ドラマスペシャル「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」が近日放送されることが分かった。

'57年に松本清張が発表した短編小説「地方紙を買う女」は、自らがかかわった事件の捜査状況を知るために、連載小説が面白いからとの理由で、東京から地方紙の購読を依頼する女性のもくろみが、原作者によって破綻するまでを描いている。

今作では、金沢を中心とした現代の石川を舞台に、田村が演じる小説家の視点という新たな解釈で映像化。購読を依頼する女・芳子に広末涼子、杉本のアシスタント・ふじ子に水川あさみが出演する。広末、水川は共に過去の作品で田村と父娘役で共演し、今回十数年ぶりの共演が実現した(※)。

小説家役の田村は「(演じるにあたって)特に気をつけたことはなかったです。イメージとしては又吉(直樹)さん(笑)。似ていたでしょ?」とニッコリ。

金沢で暮らし、金沢日々新聞に推理小説「遠い記憶」を連載する杉本(田村正和)は、東京の芳子(広末涼子)が「『遠い記憶』が面白いので読みたい」と購読を希望していることを知る。どこで地方紙を読んだのか、そしてなぜ途中から購読するのか疑問を抱く杉本に、身分を偽りふじ子が芳子に会いに行く。やがて、購読をやめる手紙とともに、杉本の疑念はある恐ろしい推理へとつながっていく。

田村は「最後の謎解きのシーンが刑事ドラマっぽくない。小説家らしく自分の物語を語ることによって涼子ちゃんを追い詰めていく、というところが特徴です。そういった意味でも、個人的にそのシーンが好きです」とアピール。

杉本に追い詰められていく芳子を演じる広末は「田村さんに追い詰められるシーンでは、警察官ではない小説家だからこそのせりふがあるんです。それを聞いたとき、全身に鳥肌が立って涙が出そうになりました」と振り返る。

一方、水川は「私の役は原作にはない独自なキャラクターで、すごく尊敬している先生と一緒に事件の真相を追うという活発な女性です。現場ではずっと田村さんのおそばにいられましたし、楽しかったです」と明かした。

石川で行われた撮影について田村は「石川県は食べ物がおいしい。僕のふるさとの京都と街の風情が似ていると思います」と印象を語った。

※田村は広末とは「オヤジぃ。」('00年TBS系)と「おとうさん」('02年TBS系)において、水川とは「さよなら、小津先生」('01年フジテレビ系)において親子役で共演。