俳優・鈴木亮平が「アナザースカイ」(日本テレビ系)にゲストで登場。「天皇の料理番」(TBS系)の役作りのため半年で20キロ減量したエピソードなど、ストイックな肉体改造法を明かした。
鈴木は「一番筋肉質な身体を作ったのは(2013年の映画)『HK/変態仮面』の時ですね」と回想。超人的な力で悪を倒す”変態仮面”になりきるため、1年かけて体作りをした。さらに翌2014年に出演した映画「TOKYO TRIBE」でも、暴力が横行する架空の街・トーキョーに生きる若者を演じるため、トレーニングを重ねた。両作品でマッチョな肉体を披露したが、「役がなければ筋トレはやらないです。トレーニングはつらくて好きじゃないんですよ」と意外な本音を告白。
その後すぐに出演した「天皇の料理番」では、主人公・秋山篤蔵(佐藤健)の兄で、病に侵される周太郎を演じるため、運動は一切せず食事制限だけで半年かけて20kg減量した。「病気の進行に合わせて少しずつやせていく役だったので、(運動で脂肪を落とす減量法ではなく)なるべく動かずに家にいて。バランスのいい食事をほんのちょっとだけ、という生活でした」。頬がこけ縦ジワがよるほどにやせ細った周太郎が死の床で篤蔵を励ます姿は視聴者の涙を誘い、話題にもなったが、「最近空腹が怖いんです。またあの生活になったらって心のどこかで思うんでしょうね」と、精神的な負担も大きかったことを明かした。
その後、2015年公開の映画「俺物語!!」ではマッチョボディを作るため、再び大がかりな体重増を経験。「『天皇の料理番』の後『俺物語!!』までは1か月半しかなくて、24時間ずっと食べてる感じでしたね」と振り返り、MC・今田耕司に「そんなに食べ物入るの?」と聞かれると「(食べてから)30分経てばまた入りますね。撮影の前に、さすがに不安になって人間ドックに行ったんですが、すこぶる健康でしたね」と笑わせた。さらに、役作りへの姿勢について「体重どうこうって”準備”じゃないですか。演技のうまい下手は経験がもっと必要だったりするんですけど、準備は時間かければ誰でもできる。そこで負けたくはないなと」と思いを語った。
番組では、3月に主演舞台「ライ王のテラス」でカンボジアの王・ジャヤヴァルマン7世を演じる鈴木が、世界遺産のアンコール遺跡群や天空の寺院、プレア・ヴィヘアを訪問。中でもジャヤヴァルマン7世が建設したアンコール・トムは、世界遺産検定1級を持つ鈴木にとっても「昔からのイチ押し」。実物を前に感激し、「次の世代の人たちが感動してもらえるようなものを作りたい。何に人が感動するのかというのを(遺跡に)改めて教えてもらった気がします」と、演じることへの思いを新たにしていた。