3月12日(土)に公開される映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」の大ヒットを祈願し、3月1日にTOKYO FM HALLで「フレッシャーズ限定試写会」が行われ、特別ゲストとして主演の岡田准一、阿部寛、尾野真千子が登壇。春から新社会人として新たな「挑戦」をするフレッシャーズに向け、熱いエールやアドバイスを送った。
リクルートスーツ姿の新社会人で埋まった客席の中、ステージ後方から客席を通り、岡田、阿部、尾野のキャストらが入場すると、場内から悲鳴にも似た割れんばかりの歓声が。
トークイベントでは、本作が「前人未踏の挑戦」を描いた映画ということで、春から新社会人として新たな「挑戦」をするフレッシャーズたちに向けたキャスト人の熱いトークが繰り広げられる。
冒頭のあいさつで、集まったフレッシャーズに対し岡田は「これから新社会人としていろいろなことに挑戦していくと思いますが、僕らも“挑戦”をしながら撮ってきた挑戦の映画ということで、皆さんいかがでしたか?」と映画の感想を問い掛けると、大きな拍手が巻き起こる。
阿部は「皆さんとお話して若い時を思い出しながら、皆さんにとって参考になる話ができればと思います」と優しく語り掛ける。一方、尾野は「こんにちは!」とフレッシャーズに呼び掛けると思いの外、小さな返答に「元気がないな!」とツッコミ、会場の笑いを誘うと、早くも社会人の基礎であるあいさつを公開指導する一幕も。
最初のトークでは、キャスト陣のデビュー当時の思い出について質問が及び、それぞれ顔を見合わせる。
岡田が「(芸歴)何年くらい?」と聞くと、阿部は「30年」、続けて岡田が「僕で20年」、尾野も「20年」と言うと、岡田が「同期ですね!」と大げさに驚いた様子を見せ、会場からは笑いが漏れる。
阿部はデビュー当時、ドラマの撮影でせりふを全部頭に入れて行ったにもかかわらず、カメラが回った瞬間に緊張で真っ白になってしまい、30秒ほど立ち尽くしてしまったエピソードを披露。すると「今ではなかなか経験できない、いい思い出でした」と当時を振り返り、フレッシャーズに向けて緊張することの大切さを語った。
一方、岡田はV6のデビュー当時3年間ほど覚えていないと語り、本来であればデビュー前に研修期間でいろいろ学ぶところ、そういう期間がほとんどなかったことから、何も分からず、スタッフやメンバーに指導してもらっていたと懐古する。
尾野もまたデビュー作となった「萌の朱雀」('97年)で、岡田同様に何も分からず、映画の事も台本の読み方すら分からなかったそうで、その時メガホンを取った河瀬直美監督が言った内容をそのまま口にしていたという。
その時のスタッフの人たちの雰囲気が好きでこの業界に入ってきたと、デビュー当時の思い出を語った。続けて、先輩にもらったアドバイスで印象に残ったことについて話が及ぶと、岡田は渡哲也と共演した際、大先輩から丁寧に頭を下げてあいさつしてもらったことに感銘を受けたそう。
「こういう方が、主演として現場の信頼を集めていくんだなと。若いころにそういう方と出会えたことが、すごくいい経験になった」と、渡の“背中の大きさ”を振り返る。
また、阿部はモデルから俳優に転身した時に大御所のカメラマンに「自分の身は自分で守らなきゃ駄目だよ」と言われたことを語り、物事は自分で責任を持つことの大切さを感じたそう。
最後に尾野は、ある時「滑舌が悪い」と言われ、ボイストレーニングに行った方が良いかを事務所の社長に相談した時に「行かなくていい、自分を出したいならお前はお前で行け」と言われたことが、今の自分につながっていることを感慨深げに語った。
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