V6・森田剛の映画初主演にしてタブー打破へ挑む5月28日(土)公開の映画「ヒメアノ~ル」より、日常と狂気が交錯する、緊張感漂う予告編がついに解禁された。
森田の初主演作にして、その衝撃描写ゆえ【R15+】指定となった本作。原作は、世の不条理、屈折した感情、恋愛、友情、ポップなギャグなど、古谷実作品が持つ独特な要素を含みながら、過激な内容にファンの間で物議をかもし、実写化不可能とも言われた問題作かつ伝説的コミック。
今回解禁される予告編は、さえない人生を送るお人よしの岡田(濱田岳)とバイト先の“キモイ”先輩・安藤(ムロツヨシ)、かわいい人気者のカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)との三角関係の恋愛など、若者のありふれたほほ笑ましい日常をコミカルに描いた前半から一転、後半は人生に絶望した森田正一(森田)が、連続殺人鬼たる狂気に満ちた姿が映し出される。
森田の無機質、無表情で迫る暴力描写はリアルで生々しく、名だたる演出家の舞台作品で演技の幅を広げ、絶賛されてきた森田の表現力に期待が高まる映像となっている。
二重構造で構成される予告編は映画界でも極めて異例。これは本編に基づくもので、前半と後半では全く違った世界観のアプローチをしている。やや大きめの芝居、フィックス重視の撮影、ポップで色味がある衣装や背景で描かれる前半に比べ、後半では一転してダークな色調で、リアリティー重視の芝居、手持ちのカメラワークに切り替えられている。
吉田恵輔監督が「現場も編集も、まるで2本の作品を撮っているような感覚」と語るのもうなずける、その振り幅の大きさが作品に緊張感をもたらし、日常と狂気が交錯するスリリングなストーリーが紡がれている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)