高畑充希「すてきでした」“とと”西島秀俊に心酔

2016/03/23 06:00 配信

ドラマ

取材会に登壇した木村多江、高畑充希、西島秀俊(写真左から)

4月4日(月)にスタートする連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)の第1週試写会が3月22日、渋谷・NHK放送センターで行われ、主演の高畑充希木村多江西島秀俊が登壇した。

本作は、生活総合誌「暮しの手帖」創刊者の大橋鎭子らの軌跡をモチーフに、亡くなった父“とと”の代わりに一家の大黒柱となった長女・小橋常子が、2人の妹と母を守って奮闘し、やがて戦後の焼け野が原の東京で「女の人たちの雑誌を作りたい」と出版社を設立する姿を描く。

常子役の高畑は試写を見た感想を「私は1週はあまり出演していないので、一番視聴者目線で、見ることを楽しみにしていました。撮影期間で言うと、1週目の方が私たちより少し後にクランクインしたんですね。だから私たち3姉妹は、ととを思い出す芝居とかも、ずっとこんな感じかなって妄想しながらやっていたんです。だから実際に1週目を見て、『ととが生きている!』って(笑)」と驚いた様子を語る。

西島は「現場は初日から、3人の娘たちが『とと、とと』と控室代わりの車の中に乗ってくるような感じで距離が近く、(常子の子供時代を演じる内田)未来も、(次女の鞠子を演じる須田)琥珀も、(三女の美子を演じる川上)凛(子)も本当にいい子たちで、すごく仲がいい家族になることができました。その力があって、第1週、日々の暮らしを丁寧に描いた、喜びも悲しみも胸に迫るドラマが出来上がったと思います」と振り返った。

木村は「『あさが来た』が今すごく華やかな感じで、『とと姉ちゃん』は地味かな、と思われるかもしれませんが、何でもない当たり前のことが、すごく幸せだったんだと、これから皆さんも1週目を見終わって、2週目に続いていくときに実感できると思います。1週目はとにかく子供たちがかわいくて、(西島演じる)“とと”が子どもたちと遊んでいるけれども同じ子どもみたいに見えて、4人子どもがいるのかなっていうくらい(笑)。それを見ているのが『ああ、幸せだな』と思うくらいだし、これが失われていくんだという悲しみみたいなものをすごく感じました」と物語の魅力を語った。

また、高畑は共演こそなかったが、“とと”役の西島秀俊について、「すてきでした! 私たち3姉妹みんな、相当なととファンです!“とと”がテレビに出られていて、それを前室で見つけると、みんなのはしゃぎようが異常なんです。テンションがすごく上がってしまう(笑)。3姉妹にとって一番格好良く優しい存在で、一番理想です。あわよくば1週目から撮りたかったです(笑)。一緒に同じシーンを撮りたくて西田(征史)さんに頼んだんですが、『無理』って言われました(笑)」と裏話を告白。

それを受けて西島は「僕も幽霊でもいいから出してもらえたら出してもらいたいと思ったんですが、残念です。娘たちの今後の成長を、視聴者の皆さんと一緒に見守っていきたいと思っています」と今後も“とと”として見守っていきたい考えを明かした。