4月4日(月)スタートの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)で、ヒロイン・小橋常子を演じる高畑充希。常子は父亡き後、“とと”として家族を守り、戦後の焼け野原になった東京で“魂のパートナー”花山伊佐次(唐沢寿明)と共に女性のための生活総合誌「あなたの暮し」を創刊する女性だ。
高畑は、'13年から'14年にかけて放送された朝ドラ「ごちそうさん」では、西門希子役でかれんな佇まいや美声で人気を博した。
それ以来、2年ぶりの朝ドラで今度はヒロインとして臨む高畑に話を聞いた。
――撮影が進まれている中で、心境をお聞かせください。
毎日が濃いです! いろいろな方に「(朝ドラは撮影が)大変だ」と言われて入ったのですが、今は大変さというより楽しさの方が勝っています。以前に一度朝ドラを経験して、その時は撮影期間が半年だったんですけれど、分からないことも多く、すごく長く感じました。今回は、前回の経験がある分、収録はあっという間な感じはします。
――70年以上も前の戦争期に生きた女性を演じるに当たって、役作りにおいて留意されたことはありますか?
常子はすごくアクティブで、キャラクター造形から“親父ヒロイン”なんて放送前から言われていたのですが、基本的にはその時代を生きた人で、かつ常子の家庭が、礼儀や作法にしっかりした教育をしていて、お箸の扱い方や、靴のそろえ方とか、そういう細かいところは常子の体に染み込んでいる設定です。
ですので、役としてテンションが上がっているシーンでも、畳のへりは踏まない、いくら落ち込んでいても靴はそろえるというところを気を付けて演じています。
――常子とご自身の共通点がありましたら、ぜひお聞かせください。
似ているところは、2人とも何かが起こった時も「まぁ何とかなるでしょ」と、どうにかなるって思うタイプです。ただ、常子は基本的には人のために生きている人で、他者の人生の豊かさのために自分は何をするのかということをずっと考えている人で、そういうところは素直に尊敬していますし、すごいなと思います。
あと、常子は結構アイデアを出す人で、雑誌を作ることや、そこまでの過程でも、いろいろなことを思いついてやってみる人です。常子が何かを生み出す人だったら、私は“もらったものを広げる”方が好きなので、何かを作り出す人はすごいなと思います。
――小橋家みたいな家族のありようと、ご自身の家族のありようについて似ているところはありますか?
小橋家はみんなが本当にいい人なんですよね。高畑家も仲は本当に良くて、風通しもすごくいいです。両親とは何でも話せるし、そこは小橋家と似ています。
ただ小橋家は、思いやっていることを行動に出したり口にしたりすることができる人たちですが、私たちは関西人でもあるので、それを笑いに変えたりして、思いやりを直接表現せずに照れ隠しすることが多いです。でも、基本的に流れているものは、私の家とそんなに変わらないと思います。
【「とと姉ちゃん」高畑充希の「宝物」とは? へ続く】
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