平祐奈、共演の宮崎美子が34年前に演じた役を熱演

2016/05/03 12:05 配信

ドラマ

取材会に登壇した(左から)高畑裕太、平祐奈、溝端淳平、高畑美子、古谷一行

NHK BSプレミアムで5月13日(金)から放送されるBS時代劇「立花登青春手控え」の試写会・取材会が行われ、主演の溝端淳平をはじめ、平祐奈宮崎美子高畑裕太古谷一行が登壇した。

本作は、牢医者となった青年・登(溝端淳平)が、牢の内外で起こるさまざまな事件に関わっていく姿を描く。

今回溝端は時代劇ドラマ初出演にして初主演を務める。「現場のスタッフとも全員初めてというのもなかなかない経験でしたが、職人がたきのスタッフさんに支えられ、壁もなく、わきあいあいとした撮影でした。着物もかつらもどんどんなじんできました」と手応えを感じた様子。

また、外では懸命に働くも、家では給料を全て叔母の松江(宮崎美子)に取られてしまうという登の役どころについて、「こんなに真面目に人助けをしているのに、家では虐げられて…。実際の僕と近いのかも。不運というか、空回りしがちです…」と同情した。

登のいとこのちえ役を演じる平は「とってもおてんばな役で、すごく自由にやらせていただいています。私はまだ未成年ですが、もうすぐ酔ってしまうシーンがあるので、今一生懸命お風呂で練習しています!」と17歳ならではの苦労も告白。

宮崎は「慈愛に満ちた家庭を離れて、夢を抱いてきたら、こんな鬼のような叔母がいて…(笑)。登がふびんで仕方ありませんが、私は楽しんでやっております(笑)」と会場を笑わせた。

「34年前に、中井貴一さん主演で、私はその時、ちえでした! この仕事を何とか続けてきたことで、こんなめぐり合わせがあるのだと。幸せをかみしめながらやっております」と感慨深い表情を見せた。

登が通う柔術道場の同輩・弥助役の高畑は「僕も時代劇初めて、淳平さんも初めての時代劇ということでしたが、それは先輩役者の場数の多さというか、頼りがいある先輩でご指導いただきました」と溝端に心酔。

だが溝端から「彼は段取りから本当に一生懸命。でもリハーサルの時に、本番で食べるまんじゅうを食べてしまうこともあります。なくなってしまいます」と暴露されてしまい、弁解する一幕も。

登の叔父で、登に仕事をおしつける医者・玄庵役の古谷は「1月にNHK土曜ドラマで『逃げる女』というのが放送されていましたが、今回僕のテーマは『逃げる男』です!(笑)。何かあると理由をつけて逃走します。逃げられた登は困っているだろうけど、意に介しません。逃げ切ろうと思っています」と宣言し、会場を笑わせた。

34年前に中井貴一主演で放送された作品の復活となるが、意識しているかを聞かれた溝端は「当時の作品を拝見させていただきました。誰もが信頼できる、しっかりしていてチャーミングさもある登役は、若い時の中井さんにぴったりだなと思いました。

ついこの間、松竹撮影所で中井さんにお会いして、この作品に出ることを伝えると『知っているよ。分からないことがあればなんでも聞いてね』と声を掛けていただきました」と中井と交流したことを話した

当時出演した宮崎は「中井さんのテレビデビュー作でした。中井さんも溝端さんも真面目なので、ドラマの中にどーんと芯を作ってると思います。ちえ役に関しては、今回の方が千倍も何万倍もかわいいです! 当時の作品はDVDになって発売されているので、ぜひ見比べてください」と宣伝もし、会場は笑いに包まれた。