カブトムシゆかり、処女作で「虫ブームをつくりたい」

2016/05/15 07:01 配信

芸能一般

「カブトムシゆかりの虫活(ムシカツ)! 虫と私の◯◯な生活」が5月16日(月)に発売!

虫好きで話題のアイドル・カブトムシゆかりが、自身初の書籍「カブトムシゆかりの虫活(ムシカツ)!虫と私の○○な生活」を5月16日(月)に発売する。今回はカブトムシゆかりに書籍発売までの道のりや、最近の“虫活”などについてインタビューを行った。

――書籍発売おめでとうございます。本書で注目してほしい箇所はどこですか?

全体的に肩の力を抜いて読めるようにしたところです。虫の本は私自身もよく読んでいましたが、図鑑でも昆虫専門書でもない、虫好き以外の方も手に取れるような本が少ないことに気付いたんです。なので、内容に漫画や自分のエッセー部分をコラム形式で挟み、気軽にパラパラと読めるよう写真を多めにしています。使われている写真はこの本のために去年の夏から地道に撮影を行い準備したものです。

――昔から虫に関わる仕事をしようと考えていましたか?

全然考えていませんでした。高校時代は農業大学に入りたいという気持ちもあったのですが、まだ虫を仕事にするのは難しいと思っていました。昆虫博物館の学芸員になれたりとか生態を研究したりとかできるのは本当に一握りですし、そのころの私はそこまでいけないだろうと思っていたので初めから諦めていました。

それでも、会社員時代に副業でカブトムシの養殖をしていて、そのブログを芸能関係者の方が見てくれて、「さかなクンのカブトムシバージョンでむしサンやらない?」と言われて、「じゃあ土日だけで」ということで始めたんです。それからあっという間にデビューして、そのスピードに驚きました。始めは本当にテレビに出ることも考えていなかったですし、夢のような出来事にどうしようかと思っています(笑)。

――“虫ドル”として有名ですが、女性で虫好きは珍しいですね。

女性だと好きな方はなかなかいないですよね。テレビでも最初は「キャラクターとして虫好きをやっているんじゃないか?」ってたくさん言われました。でも、もしも番組で「実はもう(虫ドル)やめたいんです」ってうそをついてしまうと、今まで支えてくれていた虫仲間に申し訳ないですし、もう戻れなくなってしまうので、うそはつけませんでした。そういう私の葛藤も今回の本のエッセー部分に書いてあります。今はイベントやこの書籍で、虫好きに対するイロモノ感をなくせるようにコツコツ頑張りたいなと思っています。

それでもやっぱり虫好きだと言うと周りから変わっていると思われるのですが、意外とプライベートとか普通ですよ。「虫が恋人」って言われがちですけど、別に恋人は普通に人が良いですし、ちゃんとイケメンも好きですし、しれっと合コンとかにも行きます(笑)。

――カブトムシは表情が見えない分、飼育が難しいのでは?

そうなんです! 餌付けもできないんですよ。哺乳類の動物なら、ある程度ご飯をあげたら人のこと好きになってくれるじゃないですか。でも、虫ってご飯をあげている人も認識しないし、どのタイミングでご飯がもらえるんだというのも分からないんです。そういう、ただ生きている姿を見ていると悩みがなくなるというか、悩んだ時に虫を見ていると、私もただ息を吸っていればいいやと思えて、元気になります(笑)。

――カブトムシとどんなことをしている時が1番楽しいですか?

虫には楽しみ方がいろいろあって、同じ虫好きでも大きく育てたいブリーダーさんや、すぐにでも標本にしたい人。他にも今「昆虫食」がじわじわブームになっていて、昆虫食の愛好家さんともお話をするんですけど、楽しみ方の部分は人それぞれ全然違いますよね。私の1番好きな楽しみ方は、野生で生きている姿、本来の昆虫たちの姿を写真に撮っているときが楽しいです。今は飯能(埼玉)の宮沢湖あたりを開拓中で、この夏はよく行くと思います。

――今後の新たな目標はありますか?

私はことしで27歳になりまして、デビューも23歳と遅かったので、たまにふっとわれに返って「あれ?」って思うことがあるんですよ…背中に羽が生えていることに対して(笑)。昆虫教室をやっていると、私と同じ年代の方が子どもを連れて参加されていて、それを見るとちょっと思うところはあります(笑)。

私が“虫市場”をほとんど独占していて、イベントなどでも虫関連のものだったら必ず呼んでもらえますし、ライバルがいないと言ってもいいので、これまでやってこられたんだと思います。でも、今はもっと若い方にも虫に興味を持っていただくことが目標です。あと、虫ブームをつくるには1人では心細いですから、同じ事をやってくれる仲間も欲しいです。

――最後にファンにメッセージをお願いします!

“虫ドル”と呼ばれているんですけど、自分ではアイドルでいる自覚はないんです。それでも付いてきてくれるファンの方々はすごくありがたいと思っています。私にはアイドルというよりお友達という感覚で気軽に話し掛けていただけたらと思いますので、今後も応援よろしくお願いします。ちなみに、5月28日(土)の昼1時から東京・新宿サブナードの福家書店でアイドルっぽい書籍販売イベントを行うので、ぜひ気軽に遊びに来てください!