5月22日の生放送をもって、桂歌丸が「笑点」(毎週日曜昼5:30-夜6:00日本テレビ系)の司会を引退し、後任に春風亭昇太が決定。生放送直後に行われた記者会見に“大喜利”レギュラーメンバーが出席した。
まず、最後の司会を務め上げた歌丸が「司会はこれで終わりですが、いつもの気持ちと変わりません」とあいさつ。だが、「最後と思うとやはり胸が熱くなりました。50年間共に歩んだ番組ですから、生放送が終わりお客様にお礼を申しました時に、せきが切れてしまって」と、放送終了後に涙があふれたことを明かした。
そして「笑点」6代目の司会者に決まった昇太に「(昇太は)明るくて、若い。実はそんなに若くないんだけども、見た目は若い。今日までのことはすっかり忘れて、昇太さんなりの司会者になって」と、エールを送った。
「笑点」には'06年から出演し、以前にも同番組は「10年やってまだ新参者という貴重な場所」と語っていた昇太。今回の大抜てきは「放送50周年記念か何かのドッキリだと思った」と心境を明かした。
これまで回答席で味わった、歌丸の回答者へのフォローのうまさを挙げ「『歌丸師匠の後任になれ!』って言われて、喜ぶ人はいないと思うんですよ。だからもう、自分は自分らしくやるしかない」と、意を決した様子で意気込みを語った。
しかし、番組プロデューサーの中村博行氏から「他のメンバーのキャラクターは大喜利に不可欠の存在だと判断した」という選考過程を聞くと、昇太は「消去法ですか!?」と一言。6代目司会者候補として有力視されていた三遊亭円楽からも「昇太がうまくいかなかったらいつでも私が」と、早速司会者交代をにおわす言葉を掛けられるなど、「回答者が全員上から目線」という初の構図に、波乱の予感を漂わせた。
昇太が司会を務めるのは、5月29日(日)の生放送回から。新しい大喜利の回答者も、同放送内で発表されるという。
新司会者と新メンバーによって51年目の「笑点」にどのような“新しい風”が吹くのか、円楽師匠ら大喜利メンバーとは反対に(?)温かく見守りたいところだ。
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