6月6日(月)に放送される、月曜名作劇場「ミステリー作家・朝比奈耕作『花咲村の惨劇』」(TBS系)で主演を務める小泉孝太郎にインタビューを行った。
――今回のドラマでの役どころと役作りで意識したことをお聞かせください。
2時間ドラマだと刑事役が多いんですけど、今回演じる朝比奈耕作はミステリー作家なんです。仕事として推理するのではなく、自分の好奇心だけで動いているキャラクターで。役作りに関しては、どのシーンで誰と居てもその場になじめるような人物でいようと意識していました。
主役という立場を意識せず、なるべく目立たないように演じたのは新鮮で面白かったです。
――主役を務めるに当たって、プレッシャーなどは感じましたか?
原作があるものってやっぱりすごくプレッシャーでした。もともと原作を読んでらっしゃる方もたくさんいらっしゃるわけですから…。でも、プロデューサーさんはじめ、スタッフさんたちが「読まなくていい。そのイメージでいかないでほしい」と言ってくださったんです。
あと、原作者の吉村達也先生の奥様が撮影現場に来てくださったんですけど、その時に「自由にやってくださいね、主人もきっと喜んでます」と声を掛けてくださいました。その言葉にすごく励まされましたね。
――撮影中の思い出深いエピソードをお聞かせください。
満開の一本桜がある場所で撮影があったんですけど、その撮影の翌日に大雨が降ったんです。撮影日が一日ずれていたら全部散ってしまっていたかもしれないと思うと、目に見えない力に守られていたように感じました。恵まれている作品には、やっぱりいい風が吹くのかなと思いましたね。
――共演者の方々とのエピソードを教えていただけますか?
里見浩太朗さんとは約10年ぶりに共演させていただきました。同じ名前なので現場で下の名前で呼ばれると、どっち!? ってなることもよくあって(笑)。里見さんはすごくユーモアのある方で、僕のことを「後輩の孝太郎君」と呼んでくれるんですよ。
大御所の方との共演は独特の緊張感があって…そういうの、映像からも伝わると思います。物語の鍵を握る花柳家のトップを演じられたジュディ・オングさんも、やっぱり現場で存在感がありましたね。
――視聴者の方に、特に注目してほしい部分はありますか?
主役以上に物語をリードしてくれる個性的な登場人物が何人も出てくるので、そこにもぜひ注目してほしいです。僕自身も今回、朝比奈耕作を演じて「あ、これでいいんだ」と思えるくらい、自信がついたんです。
自分の中で自信ができたことはすごく大きくて、自信がつかなかったらこうやって堂々とインタビューも答えられなかっただろうし。推理して終わりじゃなく、物語が終わった後の朝比奈も描かれているので見終わった後の余韻も楽しませてくれる作品になってると思います。
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