「捜査一課長」を支える妻・床嶋佳子を直撃

2016/06/15 05:00 配信

ドラマ

床嶋佳子が「警視庁・捜査一課長」への思いなどを語った

毎週木曜夜8時より放送中のドラマ「警視庁・捜査一課長」(テレビ朝日系)に、捜査一課長・大岩(内藤剛志)の妻・小春役で出演している床嶋佳子。捜査一課長を妻として支える床嶋が、演じる小春への思いや共演する内藤とのエピソードを語った。

――ここまで撮影された感想はいかがですか?

私が演じる小春は、旦那さんを思いやる明るい奥さんです。最初はあまりにも良妻賢母な人物過ぎて、プロデューサーに「こんな人本当にいるんですか?」と聞いたくらいでしたが、その辺りは内藤さんや監督と細かく話をしながら調整をしていきました。私の役柄に対する迷いも含めて助けていただけるので、楽しく仕事ができています。

――小春というキャラクターは現場で話し合って調整されてきたんですね。

台本を読むと私の部分は「おかえりなさい」の言葉と“スイカの話”、“ネコの話”、“(娘の)春菜の話”ぐらいしか出てこず、旦那さんに明るく接している場面が多いのですが、その中にテーマを込めて演技をしています。

私が気を付けている点は、小春はとにかく明るく優しい人物だけれども、はしゃぎ過ぎないという部分です。外であれだけ大変な仕事をしている旦那さんを迎えるに当たり、明るく何げなく会話をするのですが、どこかで思いやっているというところを忘れ、自分だけがはしゃいでしまうと作品から浮いてしまうので。そういうところはものすごく気を付けています。

――内藤さんについてはどういった印象をお持ちですか?

内藤さんとは、私がこの世界にデビューしてすぐに共演しました。スタジオ内ですれ違った時に「緊張して仕方がないんです」という話をしたら、「そんなに気負う必要はないんだよ」と優しくアドバイスをしてくださいました。それ以来いろいろなドラマで共演させてもらっていましたが、夫婦役というのは初めてですね。

現場に入って内藤さんに会うとホッとするんですよ。内藤さんは “大人の男の充実感”を感じさせる方で、背が高く存在感があって、どこかすっきりしているんですね。

本人に「何でそんなにすっきりしているんですか」と聞くと、「お酒をやめちゃったからかなぁ」と冗談でおっしゃっていました(笑)。現場でも、動きなどを細かく話し合いながら作っていけるので、胸をお借りして安心して演じています。

先日の収録では、夫婦で娘の仏壇にプリンとカレーを供えるところで、2人がすれ違う瞬間があったんですよ。その時に私もチラッと主人の方を見て、内藤さんもふとこちらを見たんですね。常にお互いを思い合っている感じがあり「これが夫婦なんだ」と思いました。

不思議なことに、最初のうちは「こんな奥さんも夫婦もいないんじゃないんですか?」と言っていたのですが、実際に演じ、オンエアを見て「いいなぁ、こんな夫婦」って本当に憧れてしまうんですよ(笑)。これがテレビの良さなんだなと感じました。

――視聴者として作品をご覧になって、あらためて気が付いたということなんですね。

バレエの世界からこちらの業界に来て、リアルさを求め自然に芝居をするようにと自分なりに階段を上ってきましたが、今回の私の役柄はある種ワンパターンだけれどもそれがものすごく深くて。エンターテインメントとしてお客さまに楽しんでいただきながら、役者として内藤さんとお互いに寄り添って作品を作れることは、「テレビってこうやって皆さん楽しんでくださるんだな」とあらためて思いました。

作品としては刑事ドラマなので、斉藤(由貴)さんや金田(明夫)さん、ゲストの方などの重厚なシーンがあるからこその、対比として私のエンディングでの役割があります。そういった全体のバランスが取れていていいなと感じています。

【「床嶋佳子、『捜査一課長』で共演の“ネコ愛”を熱弁!」へ続く。同記事は6月16日(木)掲載予定】