「ドクターX」初SPも“失敗しないので”高視聴率記録!

2016/07/04 10:34 配信

ドラマ

米倉涼子が待望のビートたけしとの共演を果たした/写真はスペシャルのもの(C)テレビ朝日

7月3日夜9時から放送された米倉涼子主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~スペシャル」(テレビ朝日系)が、平均視聴率22.0%を記録したことが分かった。同時間帯の横並びダントツトップの数字を残し、今秋放送の連続ドラマへ弾みをつけた。(数字は以下も全てビデオリサーチ調べ、関東地区)

「ドクターX―」は、“異色・孤高・反骨”の天才フリーランス外科医・大門未知子(米倉)を主役とした人気医療ドラマ。'14年10クールに放送された第3シリーズ(全11話)では平均視聴率22.9%、最終話では自己最高となる27.4%を記録し、全ドラマの年間トップに輝いた大ヒット作品だ。

スペシャルのストーリーは、石川・金沢の街角で“路チュー”をしていた衆議院議員・一ノ瀬愛子(岸本加世子)が、ふいに苦しみの表情を浮かべて倒れるところから動きだす。相手の男が慌てて逃げ出す中、偶然居合わせた未知子は、予断を許さない容体だと察知。すぐさま愛子と共に救急車に乗り込み、国から「最新医療特区」に認定された日本初の創薬の拠点「クロス医療センター」へ。

新薬投与による内科的治療を最優先する病院側の制止を振り切り、鮮やかなオペで患者の命を救う。

そんな彼女をモニター越しに注視していたのが、路チューの当事者であり、ビートたけし演じる「クロス医療センター」の病院長・黒須だった。未知子の腕を見込んで雇おうと決めた黒須は、ただちに未知子が所属する「名医紹介所」の所長・神原晶(岸部一徳)と交渉する。

しかし、未知子はかたくなに派遣を拒否。黒須が医者なのに医療行為もせず、苦しむ愛子を置き去りにして逃げた男だから。だが、結局黒須とも旧知の仲である晶に言いくるめられ、未知子は「クロス医療センター」で働くことに。外科医を見下す内科医軍団の冷遇を受けながら、勤務初日を迎える。

そんな中、黒須が何を思ったか、未知子に「国立高度医療センター金沢分院」から極秘転院してきた国民的フィギュアスケーター・氷室光二郎(伊野尾慧)の執刀医を任せる。それは複雑なCTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)を患い、手術は不可能と目された患者だった。

未知子は「100%完璧な手術をする」と断言し、手術に踏み切れないでいた氷室を説得。何が何でも彼の命を救うため、手術に向けて英気を養う。

ところが、そんな未知子に黒須は“とんでもない条件”を提示。しかもその直後、未知子は“外科医としての最大の武器”を暴漢に襲われたことで奪われる危機に陥り、「私、失敗したので」とあり得ない言葉を口にする。

すっかり傷心の未知子は、山ごもりをして晶たちと音信不通に…と、これ以上は万が一まだ録画して見ていない人のために、割愛するがそういう物語だった。

これまで連続ドラマ3期放送し、ほとんど見せてこなかった未知子の“弱い一面”と、たけし演じる黒須院長の暗躍、伊野尾演じるガラスの天才フィギュアスケーター…と、濃厚なキャストが送る濃密なストーリーが「ドクターX」ファンのみならず、初めて見た人の支持も集め、高視聴率につながったのかもしれない。

既に発表されている通り、ことし10月クールに連続ドラマとして2年ぶりに帰ってくる「ドクターX」。まだまだ失敗しない未知子の活躍を見て、気が早いけど、すっきり年の瀬を迎えて、年末には“日本一おいしいすし”でも食べたいところだ。