沢村一樹がテレ東初主演で“ダメ父”役「たまらん!」

2016/07/23 06:03 配信

ドラマ

直木賞作家・荻原浩の原作でテレビ東京ドラマ初主演を務めることになった沢村一樹

テレビ東京系で、沢村一樹主演の「ダメ父ちゃん、ヒーローになる!崖っぷち!人情広告マン奮闘記」が放送されることが分かった。原作は荻原浩の人気小説シリーズ「ユニバーサル広告社シリーズ」の中の「なかよし小鳩組」。荻原は「海の見える理髪店」で第155回直木賞を受賞し、受賞後に荻原作品がドラマ化されるのは初。また、沢村がテレビ東京のドラマで主演を務めるのも今回が初めてとなる。

沢村は、中年広告マン・杉山役で出演。情熱も野心も失せ、倒産寸前の広告会社で働くさえない毎日を送っているという役どころだ。

脚本は、平成29年度前期のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でも脚本を手掛ける岡田惠和が担当。

岡田の脚本を読んだ沢村は「『愛情表現は真っすぐであれば、ちょっと不器用なくらいが胸を打つんだなぁ』とつくづく感じました。普段いい加減でテキトーな人たちが、目をキラキラさせて真剣に物事に取り組む姿もたまりません。とにかく岡田惠和さんの脚本が面白い!」と大絶賛。

そして、視聴者へ向けて「杉山にしっかりと息を吹き込むにはどうしたら良いか、クランクインぎりぎりまで、じっくり考えたいと思います。笑って、ワクワクドキドキしながら2時間たっぷり楽しめて、『ありがとう! テレ東!』と言いたくなる感動作になる予定です。お楽しみに!」とメッセージを送った。

田淵俊彦プロデューサー、は沢村の起用について「『ホームドラマで一人でも多くの人々をテレビの前に座らせたい!』。その思いで私は原作、脚本、監督、主演を重要視しました。原作・荻原浩氏、脚本・岡田惠和氏、監督・川村泰祐氏と決まっていく中で、主演が一番難しかったが、候補は固まっていた。

ダメダメ父ちゃんが心機一転、親子の絆を取り戻すために頑張る話。そんな父ちゃんを、気取らず、しかしかっこよく、それでいてリアルに演じられる俳優はそうはいない。『DOCTORS―』シリーズ('11年ほかテレビ朝日系)のようなシリアスな役も素晴らしいが、『偽装の夫婦』('15年日本テレビ系)や『サラリーマンNEO』シリーズ('05年ほかNHK総合)のようなコミカルな演技は秀逸。私にとって、沢村氏の主演は必然ともいえる選択だった」と熱弁。

さらに田淵プロデューサーは「クランクイン前ですが、私が確信していること。これはめっちゃ泣けます! めっちゃ感動します!」とアピールした。

なお、放送時期、共演者などは後日発表予定。

■あらすじ

倒産寸前の下町の広告会社で働く杉山(沢村一樹)の元に、社長の石井が大きな仕事を持ってきた。しかし、その仕事というのは、“ヤクザの小鳩組”のイメージアップを考えるというもの。さらに、お目付け役として、会社にこわもてのヤクザ・河田が常駐することになる。

そんな中、杉山の元に、離婚後、別居中であった娘まで転がり込んでくる。別れた妻や娘との関係という家庭問題を抱えながら、会社の存続と父親のプライドを懸けて、中年広告マン・杉山の一世一代の再起を懸けた奮闘が始まる。