NHK Eテレで、10月からヨーロッパ4言語の語学番組が「旅するユーロ」シリーズと生まれ変わってスタートすることが決定した。それに伴い、ドイツ語を担当する別所哲也、イタリア語を担当する東儀秀樹、フランス語を担当する常盤貴子、スペイン語を担当する平岳大による記者会見が行われた。
同番組は、これまでスタジオで学んでいた語学講座を、現地に出かけて学ぶシリーズへと変化させたもの。自分らしい旅をしてみたい、人生を豊かなものにしたいと思う方たちに向けた番組になっている。
「旅するドイツ語」(10月3日(月)スタート)の別所は、「僕は、オーストリアのウィーンを中心に旅をしてドイツ語を勉強してきました。クラシック音楽が大好きな僕にとって憧れの地“音楽の都”を訪れ、国の歴史や街並みの美しさ、国際性、そういったものに触れることができました。また、おいしい食べ物や飲み物にも出合え、風土、エンターテインメントを感じ、本当に素晴らしい旅でした。
ドイツ語という語学に対する好奇心や興味がより一層深まりましたし、僕が8歳くらいの時にやっていたピアノを、この“クラシックの旅”を通じてもう一度弾きたくなりました」と、旅の思い出を語った。
「旅するイタリア語」(10月3日(月)スタート)の東儀は、「僕は昔からイタリア人の気質と言いますか、イタリアのファッションであったり、クラシックカー、アート、歴史、食べ物が好きだったんです。とにかくイタリア人のやることって、『何でこんなにステキなんだろう』という思いがずっとありました。
それでコンサートに行ったり、旅番組で行ったりはしていたんですけれど、イタリア語を習おうという気持ちにはなっていなかったんです。でもこんなに好きなので、この機会にイタリア語をものにしてみたいという欲がすごく強まったんですね。
この番組は名所などを巡る観光の旅ではなく、イタリア人の生活の中に溶け込みながら言葉を覚えていくというものです。この旅こそ僕が求めていたものでしたね。そして今回、日本人にも珍しい雅楽の楽器を、イタリア人に対してイタリア語で紹介するという好機にも恵まれ、思い出深い旅になりました」と、言語を覚えるという感動を口にした。
「旅するフランス語」(10月4日(火)スタート)の常盤は、「私はフランスのパリとアルザスを訪れ、それぞれ違ったフランスの局面を見させていただきました。自分の中で、『フランスってこうだよな』というイメージは旅行などで行って変化したりはしていたんですが、さらに自分がフランスの言葉を発することで、新たに違った一面が見えてきました。
私がフランス語を話したから、相手も『では、こういう言葉を返そう』と思ってくださったのか、いつも旅行で行っているのとは違うフランス人の姿が見えた気がしたんですね。それは、この旅で知ることができた興味深い点です」と、思い出を振り返った。
そして、「旅をしていて感じたのは、フランスでは古き良きものを大切にして今に生かしているんです。そのことが私の中ですごくステキに思えてきて、今日こういうアンティークな着物と今のものを合わせてきたのも、私がフランスで学ぶことのできた一つのことになっています」と、美しい着物姿で登場した理由を明かした。
「旅するスペイン語」(10月4日(火)スタート)の平は、「スペインはガウディやピカソを生んだ国なので、ヨーロッパの中でもちょっと毛並みが違うというか、何か僕にとっては解放感や自由さのある国なんです。今回僕は、フランスとの国境近くにあるサン・セバスティアンという街を訪れました。ここは世界で最も“三ツ星レストラン”が密集しているという食文化がとても発達した所なんです。“三ツ星レストラン”が最もあるのは、パリでもイタリアでもドイツでもなくサン・セバスティアンなんです(笑)」と、“美食の街”の魅力を伝えた。
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