小栗旬が限界まで追い詰められる“弱々しい男”に!

2016/09/05 06:00 配信

ドラマ

Huluオリジナル連続ドラマ「代償」で主演を務める小栗旬(C)2016「代償」製作委員会

小栗旬が“もろい心を抱え込んだ弱々しい男”を演じる衝撃のクライムサスペンス「代償」が、Huluにて今秋から日米同時配信される予定だということが分かった。“人間の恐ろしき業”が、途方もない恐怖と嫌悪感を呼ぶ、Huluオリジナル連続ドラマが、世界を震撼させる。

この秋、日米同時配信という華々しい形で公開される予定の“国境を超えた大作”。その原作に選ばれたのは、'05年に「いつか、虹の向こうへ」で「第25回横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞した伊岡瞬が、'14年に上梓した「代償」(角川文庫)だ。

物語は強盗殺人事件の容疑者・達也(高橋努)から、弁護士の圭輔(小栗)にある弁護依頼が舞い込むところから始まる。

しかし、それは圭輔にとって“新たなる悪夢との闘いの幕開け”でもあった。圭輔にとって達也は遠い親戚であり、少年時代に一緒に暮らした友人でもある。

だが、その“友人”は家庭崩壊に人格否定、犯罪教唆、近親憎悪、人身操作…あらゆる卑劣な手を使い、かつて圭輔を不幸のどん底へと追い詰めた“サイコパス”だった。

達也の狙いは何なのか、そしてどんな“代償”を払ってでも、達也という悪魔をどうにかしなければならないと立ち上がった圭輔を待ち受ける運命とは…。

人間の正義感と悪意、策略が交錯する中、驚がくのラストへと疾走していく日本発・震撼のクライムサスペンスが海を越え、空前の衝撃を与える。

これまで実験的な作品にも果敢に挑戦し、さまざまな役を演じてきた小栗だが、「代償」ではさらなる新境地を開拓。“精神の限界まで追い詰められた弱々しい男”の役に挑む。

小栗が演じる弁護士・圭輔は少年時代、達也の底知れぬ悪意によって、家族や大切な人たちの命を次々と奪われ、自身もまた人格崩壊寸前に至るような“凄惨(せいさん)な環境”を強いられてきた。

そんな壮絶な過去によって強迫性障害を患った上に、今度はその原因を作った達也の弁護を担当するはめに。弁護士として彼を救うのか、それとも…。

圭輔は正義と悪の間で揺れに揺れ、ますます追い詰められていく。このかつてない役に、並々ならぬ意欲をたぎらせる小栗。自らの身と心を削りながら、役を追求する小栗の鬼気迫る姿勢が、圭輔と重なり、これまで見たことのない小栗の姿が視聴者に衝撃を与えそうだ。

理屈では割り切れない“人間の恐るべき業”が見る者全てを震え上がらせ、恐怖と嫌悪の渦の中へと引き込んでいく本作。地上波では映像化不可能と言っても過言ではない問題作を、手を緩めず徹底的に立体化すべく、小栗の脇を固めるキャストにも実力派のメンバーが集められた。

得体の知れぬサイコパス・達也を演じるのは、数多くの映画やドラマで独特の存在感を放ち続ける高橋努。あたかもゲームを楽しむかのように、自らの手を汚さずに周囲を操り、犯罪を繰り返す脅威の存在を、どこまでも薄気味悪く演じる。

その他、淵上泰史柳英里紗、柳俊太郎、片岡礼子平田満石橋凌らが出演する。

主演を務める小栗は、役どころについて「圭輔は心の病気を患いながらも、表向きは普通の顔をして生活していかなければならないキャラクター。“他者に対してある種、うそを付いている”ということを常に考え、感じながら演じなければならないんです。原作を読んだ時点で『これはしんどい役になるだろうな』と予想はしていましたけど、実際に撮影をしてみて『やっぱり、なかなか大変だな』と(笑)。

特に、達也と再会してからの圭輔は、そわそわしている時間が最後まで続きますからね。撮影以外の時は、役のことをあまり考えないようにしようと思ってはいても、結局考えてしまうので、僕自身も日ごろからざわざわしている感じがあります」と、深く考えてさせられているよう。

そして、見どころを「『代償』は地上波のドラマなどではなかなか題材にしにくい物語。それを連続ドラマという枠組みで、約6時間使って掘り下げて作っていますし、面白がって見てもらえる作品になってるんじゃないかな、と思います。

最初は弁護士モノのスタイルで始まり、途中からはだいぶ路線が変わるんですけど、そういう点では“弁護士の仕事をしている1人の人間の生きざま”みたいなものが出ている作品でもあります。

この『代償』に関しては、最後にまとめて一気見することで、世界観がより深く伝わってくる作品なんじゃないかなって思います」と語った。