芳根京子手作りの“べっぴん”とは?

2016/09/06 17:12 配信

ドラマ

取材会に登壇した芳根京子、渡邉このみ、生瀬勝久(写真左から)(C)NHK

10月3日(月)にスタートする、連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK総合ほか)の第1週試写会が9月5日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、主演の芳根京子生瀬勝久渡邉このみが登壇した。

本作は、昭和初期に神戸の山の手に生まれた、裁縫が得意なすみれ(芳根)が、戦争を経て幼い子と生き抜くために子供服作りを始め、やがて日本初の総合子供洋品店を創業する姿を描く。

先週第1週を見たという芳根は「『ついに出来た』と、『やっと会えた』って思いました。4月からお稽古を始めて、5月の末から撮影に入りまして、3カ月ちょっと撮影してきましたが、やっと皆さんに見ていただけるうれしさと同時に、不思議な気持ちでいっぱいです」と感慨深い様子。

すみれの父・坂東五十八役の生瀬は「私は普段から癖の多い役と言いますか、ほとんど変化球しか投げないようなお芝居ばかりしていたんですが、今回の坂東五十八という役は、もうとにかく直球直球、剛速球、肩がもう弱くなって130km台なのですが、直球で勝負しております」と、独特の言い回しで自身の役を評した。

すみれの子供時代を演じる渡邉は「私は家族と一緒に見ましたが、お母さんをはじめみんなが、笑っていたり泣いていたりしたので、とてもいい作品になったのかなと思います」と笑みを浮かべた。

芳根は第1週の重要シーンである、すみれがはな(菅野美穂)から四つ葉のクローバーの意味を教えられるシーンの撮影現場にも自ら足を運び、その意味を体得したという。

刺しゅうの方も上達中で「お稽古の課題で人にプレゼントを作るということになり、私は明美(谷村美月)さんにプレゼントをあげました。自分で材料を買ってルームシューズを作りました。

そのとき、自分が思いを込めて作った物を人にあげて喜んでいる姿を見るという経験をしたのがすごく良かったです。すみれがずっと持っている、人に対する思いとか、物に対する思いというのがこういうことなのかなと体験することができました」と、すみれ役として心から成長中とのこと。

生瀬は第1週で共演した菅野について「『娘たちをよろしくお願いします」というシーンがあり、そこは手を握るとかいう段取りはありませんでしたが、自然と菅野さんが手を握ってくれました。それに僕も感動しちゃって、『任せとけ』という感じになりました。とても気持ちのいいシーンでした。

また、(菅野の)旦那さん(堺雅人)さんから大河ドラマの撮影中に、『妻をよろしく』とメールをいただきました。旦那さんとは何度か共演しているのですが、奥さんとは初共演になりましたので『任せとけ』とメールを打ち返しました」とかぶせて答え、観客を笑わせた。