10月14日(金)、WOWOWライブでは“ミュージカル界のプリンス”浦井健治の出演作品をまとめた「特集 浦井健治がいっぱい☆」を放送する。
浦井は「仮面ライダークウガ」('00年)にて敵の首領、ン・ダグバ・ゼバ役で俳優デビューし、15周年を迎えた現在は演劇界、ミュージカル界を中心に活躍している。
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」(‘01年)のタキシード仮面・地場衛役を皮切りに、「エリザベート」(‘04~’10年)の皇太子・ルドルフ役や「アルジャーノンに花束を」(‘06、’14年)の主人公、チャーリィ・ゴードン役、「王家の紋章」(‘16年)の主人公・メンフィス役など、数々の名だたる舞台に立ち、舞台俳優としての立場を確立してきた注目の俳優だ。
至極の“芝居歌”を目指してミュージカルもストレートプレイもこなし、着実にその目標に近づいている浦井が、9月に開催した一夜限りの15周年記念ソロコンサートには、ファン5000人が駆け付けるほど盛況で、今後の活躍にも期待が高まる。
WOWOWライブでは今回、そんな浦井が出演する4つの作品を一挙放送。
狂気的、猟奇的な役柄から爽やかな好青年、ぶっ飛んだおバカキャラまでこなす、浦井の神髄が垣間見えるラインアップとなっている。
■ドラマ「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所 ~砕かれた過去編」(昼4:00~)
‘14年にWOWOW&TBS共同制作で始まった「MOZU」シリーズのスピンオフ作品で、香川照之演じる元刑事の探偵・大杉の活躍を描く。本作で浦井は大杉が刑事を辞めるきっかけとなった事件に深く関わる保護観察中の殺人犯・佐藤恒吉を演じる。
劇中では、浦井演じる佐藤が気弱な青年のおびえる目から、猟奇的な鋭い目つきに変わる瞬間が見もの。
大杉に強い衝撃を与えた、ゾクッとするような狂気に満ちた演技に注目だ。
■舞台「劇団☆新感線 ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』」(昼5:45~)
‘10年に天海祐希をゲストに迎え、上演された劇団☆新感線の「五右衛門ロック」シリーズ第2弾。17世紀のヨーロッパを舞台に、看板役者・古田新太演じる大泥棒・石川五右衛門が、天海演じる女海賊、アンヌ・ザ・トルネードと手を組み地中海で大暴れするさまを描いている。
そんな壮大な物語と世界観の中で、浦井は天然でおバカな王子、シャルル・ド・ボスコーニュを熱演。
格好いい剣術、表現力豊かな歌声を披露しながらも、愛するアンヌへ思いを全身でぶつけるさまはこの上なくウザい。果てしなくウザい。それでも憎めないかわいさを持ち合わせたおバカ王子…浦井の魅力をこれでもかというくらい引き出した愛すべきキャラクターだ。
その子犬のように奔放で真っすぐな姿に、周囲からは「浦井そのままのキャラクターじゃないか…」という言葉も漏れ聞こえるが、その愛されっぷりは、浦井が8月に発売したソロアルバムにも表れている。
中島かずき、森雪之丞、岡崎司という劇団☆新感線「五右衛門ロック」シリーズでおなじみのメンバーが、本作のシャルルの後日談を描いた楽曲をアルバムのために書き下ろしているのだ。
そんな愛されキャラクター・シャルル。「MOZUスピンオフ―」の佐藤の衝撃的な一面を見てからだとあまりのギャップに驚かずにはいられないだろう。
■舞台「劇団☆新感線 ゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』」 (夜9:05~)
「薔薇とサムライ」に引き続きシャルルを好演。大泥棒・石川五右衛門(古田)、若き探偵・明智心九郎(三浦春馬)、女盗賊・猫の目お銀(蒼井優)らがある“お宝”を巡って数々の修羅場を乗り越える中、シャルルも友人である五右衛門と愛するアンヌのために大奮闘。
前田慶次郎役・橋本じゅんとの化学反応もあり浦井のシャルルは「薔薇とサムライ」よりもウザさと自由度に拍車がかかっており、そのはっちゃけぶりは座長・古田が手に負えないほど。
シャルル登場のシーンで歌う「ジュヴ・ジュヴ」から慶次郎と歌い始める「派手好きが世界を救う」の流れはシャルルのかわいさ、無邪気さが存分に堪能できる楽曲となっている。
そして、今回も格好良さが光る戦闘シーンは健在。さらに、シャルルがクライマックスで五右衛門、心九郎、お銀と並んで “大見得”を披露する姿は浦井ファン垂ぜん!
この作品で、シャルルのことがさらに好きになること間違いなし。
■舞台「デスノート The Musical 浦井健治×小池徹平篇 音楽:フランク・ワイルドホーン 演出:栗山民也」(夜0:15~)
大ヒット漫画「DEATH NOTE」を、音楽をフランク・ワイルドホーン、演出を栗山民也が務め、ミュージカル化した舞台を‘15年に公演。浦井は死神・リューク(吉田綱太郎)が落とした“名前を書くだけで殺せる”ノート「デスノート」を拾った主人公・夜神月(やがみライト)を演じている。
元々原作のファンだったという浦井はビジュアルを完成度高く再現。さらに、成績優秀な好青年だった月が、理想とする社会を作ることを決意し“新世界の神”になっていく苦悩や生きざまを歌と演技で丁寧に大胆に表現し、高い賞賛を得た。
「デスノート」に最初は戸惑いと恐怖を抱いていた月が、世界中の難事件を解決してきた男・L(小池徹平)との攻防戦の中で、次第にノートで人が死ぬことに高揚感を感じ始めた瞬間に見せた狂気的な表情はまさに“見事”としか言えない。
先日、‘17年の9月にほぼ同じキャストで再演することも発表された注目作だ。
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