タワーマンションを舞台に、平凡な主婦・亜紀(菅野美穂)が最凶の隣人(松嶋菜々子)に追い詰められながらも家族のために奮闘する姿を描く「砂の塔~知りすぎた隣人~」。そんなタワマンに住む主婦の生態を高橋正尚Pが、ポスタービジュアルに隠されたメッセージなどを浅野敦也Pがそれぞれ紹介する。
亜紀ら高野家の引っ越し先である「スカイグランドタワー」。そこには、上層階と下層階、さらには住んでいる階数によってヒエラルキーが存在し、最上階に住む寛子(横山めぐみ)はカーストの最上位に位置する存在。加えて、高学歴を持ち、社長婦人として何不自由のない生活を送っている。タワマン主婦たちの学歴や夫の職業、年収などの格差が目に見えない差別を現実的にしている。そんなドラマの中で、亜紀のフツウの主婦観を表現するのに、菅野美穂が最適だった理由について、高橋正尚Pは「私生活でも家庭を持つ菅野さんだからこそ、この異常な世界観がリアリティーを増していきます」と語る。
ポスタービジュアルには、家庭という安全できらびやかな世界も一つ突けば崩れてしまうという世界観を表現するかのように、幸せに溢れた菅野美穂の表情と無表情で妖しい雰囲気を持った松嶋菜々子が対照的に並べられている。また、タイトルの砂の塔について浅野Pは「砂の塔は、家族関係とは意外ともろく母と子供や夫婦の関係も密接なように見えて、実は弱いのかもしれないというメッセージを込めています」と語る。
凝りに懲りまくった設定の本格ヒューマンサスペンスから毎週目が話せない。
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