ことし8月13日に北海道で行われた「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」を皮切りに、アーティスト活動無期限休止から活動を再開させた大黒摩季が、10月16日、ワンマンライブ「Maki Ohguro 2016 Live-HOP! ~Reborn To The Future☆彡~」をニトリ文化ホールで行い、地元・札幌で文字通り“未来”に向けた“復活”を果たした。
6年ぶりとなったワンマンライブには、開場時間を前に多くのファンが集結。その顔には大きな喜びと期待の表情が浮かび、いかに大黒の活動再開が待たれていたのかが分かる。
それぞれが“大黒摩季、6年ぶりのワンマンライブ”が始まる瞬間を待つ中、自然と起こった“摩季姉(まきねぇ)”コールが会場を包みこむと、コールに誘われるようにオープニングSEとともに会場が暗転し、バンドメンバーがステージ上に現れた。
フルバンドならではの厚いサウンド、コーラスを聴かせると、大ヒットシングル「いちばん近くにいてね」のイントロが流れ、会場は早くも総立ちに。大黒のボーカルが聞こえると同時にステージに現れたのは、大黒ではなくダンサーたち。
ノリノリの曲に合わせて、はじけるようなダンスで会場を盛り上げていく。そしてついに“♪ずっと いつまでも このままでいれたらいいな”というフレーズとともに大黒が登場した。
「いちばん近くにいてね」は、大黒が'97年に行った初めてのライブで1曲目を飾った曲であり、大黒がファンの前で初めて歌った曲でもある。会場のボルテージも一気に上がると、息つく間もなく大ヒットナンバー、人気のロックナンバーが立て続けに披露される。
フルバンドをバックに、スタートからフルスロットルのステージは初ライブさながらのフレッシュなパワーに満ちあふれ、6年というブランクを感じさせないステージを見せつける。
パワフルな歌声とパフォーマンスですっかり温まった会場の空気を確かめるように一息つくと、大黒はファンに向けて一言。「ただ今、戻ってまいりました! I Love you! My home!」。
会場からは「お帰り~」「待ってたよ~」の声が上がり、この6年間という時間を埋めていくように会話のキャッチボールがされる。この6年間、普通の生活を送ってきたということを大黒は語り、活動再開からまだ戸惑うこともあり、一歩ずつ進んでいる状態だと話す。
「皆さんに会うことで少しずつ大黒摩季に近づいていく感じ。私をもう一回大黒摩季にしてください!」と会場を埋め尽くすファンに向けて一礼。さらに大黒は会場のファンへ、このライブでストレスを発散することを提案。「最後、ニッコニコで(みんなを)帰しますので」と宣言した。
その言葉を裏付けるように、その後も「別れましょう私から消えましょうあなたから」「永遠の夢に向かって」といった大ヒットナンバーの数々が続く。
ライブの後半戦では、10月20日(木)スタートの長寿ドラマシリーズ最新作「科捜研の女」(テレビ朝日系)の主題歌に書き下ろした新曲「My Will ~ 世界は変えられなくても ~」を初披露し、その後も問答無用の大ヒットシングル「あなただけ見つめてる」「チョット」「熱くなれ」が続き、会場の熱気はより一層高まっていく。
その熱量のまま本編を終えると、会場からは即座にアンコールを求める手拍子が巻き起こる。
アンコールでは、サプライズとして、音楽で苦しんだ時に光明を指示してくれたスタッフへの感謝を込めてピアノの弾き語りナンバーの「言えなかった“ありがとう”」をしっとりと力強く歌い上げた。
家族、スタッフ、メンバー、何よりもファンへの感謝も続けて伝えると、デビューシングル「STOP MOTION」「ら・ら・ら」へとつなぐ。「ら・ら・ら」では、会場を埋め尽くす2300人のオーディエンスとステージが一体となり大合唱が起こった。
“ら~ら~ らら~ら~”と歌う大黒摩季、そしてファンの顔にはニコニコの笑顔が。その笑顔を受け、大ヒットナンバー満載の全28曲・3時間半に及んだ感動のライブの最後を締めくくったのは、活動再開後初めて発表された新曲「Higher↑↑ Higher↑↑」。
活動休止中の6年間、世の中に対して感じて来た思いを込めた渾身(こんしん)のこの新曲は、音楽に妥協せず、人生に諦めず“より高いところ”を目指そうとする彼女を象徴したものだ。
そんな思いが通じたのか、ステージも会場もタオルを振り回し、一体感は最高潮に。「ありがとう」という言葉を残してワンマンライブを締めくくった。
また、ライブの最後には来年、47都道府県をまわる全国ツアーの開催を発表。会場からは歓声が沸き上がった。
6年ぶりのワンマンライブを成功させ、ベストアルバムのリリース、47都道府県のライブツアー…来年迎えるデビュー25周年に向けて、大黒はますます熱くなる。
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