菅野美穂主演で、憧れのタワーマンションに移り住んだ平凡な主婦が“最凶の隣人”から家族を守るため立ち向かう姿を描く「砂の塔~知りすぎた隣人」(毎週金夜10:00-10:54TBS系)。
セレブ妻たちによる見栄の闘いと連続幼児失踪事件が絡み合うストーリー展開に「コワい!」の声が相次いだ一方で、注目を浴びたのが主人公・亜紀(菅野)の息子で高校生の和樹。
年の離れた妹の面倒をよく見たり、母を気遣ってアクセサリーをプレゼントしたりと、殺伐としたシーンの多い本作のオアシス的存在で、第1話(14日放送)終了直後から「あのカッコよくて優しいお兄ちゃんは誰?」とSNS上で大きな反響を呼んだ。
和樹を演じる俳優・佐野勇斗は、今回が連ドラ初レギュラー出演。注目を集める佐野に、1話放送後の反響の大きさや菅野ら共演者とのエピソードを聞いた。
――初回放送時はSNSでも「お兄ちゃんがカッコいい!」と盛り上がりましたが、周囲からの反響はどうでしたか?
周りにもすごく「よかったよ!」と言ってもらえて、本当にうれしかったです。親戚や友達みんなが放送を見てくれてLINEでメッセージを送ってくれたり、何年も会っていない友達からもメッセージをもらったり。放送後はLINEに100件くらいメッセージをいただきました。
僕、高校時代クラスでも明るい方でしたし、今活動している(5人組ダンスボーカルユニット)M!LKでも、最年長でまとめ役でもあるんですけど賑やかな方です。和樹は静かでクールな役なので、友達からは「そういう役もできるんだ、お前」なんて言われました(笑)。
――普段の佐野さんとは全く違うという“高野和樹”の印象を教えてください。
和樹は、ただ優しいお兄ちゃんっていうだけじゃなく、話が進む中ですごく変わっていきます。和樹の中にある闇を少しずつ出していきたいので、収録に入るまでにいろいろな映画やドラマをたくさん見て表情などを勉強しました。中でもドラマ『夜行観覧車』(13年TBS系)はストーリーにも共通点があるし監督も同じ塚原(あゆ子)さんなので、何回も繰り返し観ました。
――共演のお母さん役・菅野さん、お父さん役・田中直樹さん、妹役・稲垣来泉さんの印象を教えてください。
菅野さんも田中さんも素敵な方で、普段から優しくしゃべりかけてくれますし、家族のシーンでセリフが終わってもカットがかからないところはアドリブで続けたり、楽しく演じています。妹のそら(稲垣来泉)ちゃんは自然に「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って言ってくれるので、そらちゃんと2人のシーンでは本当に“演じている”っていう気持ちがないんです。友達にも「そらちゃんとのシーンが自然ですごくよかった」って言ってもらえたので、そんな家族の普段の感じがもっと出せたらいいなと思いますね。
――家族の自然な感じを出すために、現場でやっていることはありますか?
共演者の皆さんとお話しする機会を積極的に増やしたいと思っています。休憩中もなるべくスタジオの前室で過ごして、菅野さんやそらちゃん、田中さんとおしゃべりしています。空き時間も積極的に声をかけさせてもらっていますね。佐々木弓子役の松嶋(菜々子)さんとの本格的な共演シーンはまだこれからなので、そちらもすごく楽しみです。
――普段は明るい性格ということですが、ご自身にキャッチフレーズをつけるとしたらどんな言葉になりますか?
うわ、難しい! う~ん…「ただいま模索中」でしょうか(笑)。あ、そうだ、変幻自在! ドラマの中でもいろんな表情を見せていきたいので“変幻自在になりたい”という思いも込めて。
――変幻自在の役者を目指して、目標にしている方はいますか?
目標は、事務所の先輩でもある山崎賢人くんと横浜流星くん。横浜くんはスポーツ万能だし、山崎くんもサッカーがうまい。2人とも、何をやってもカッコいいですよね。僕も、出演作を見て鋭い表情とか表現の仕方を勉強させてもらっています。まだ会ったことがないので、今はまず会うのが目標です!
――ドラマでの和樹の今後の見どころと、佐野さん自身の今後の目標を教えてください。
1話の和樹は笑顔のシーンが多かったので「カッコいい」って言ってもらえたんですけど、2話以降は闇が少しずつ出てくるので、お芝居の変化にもぜひ注目してほしいです。表と裏の切り替えを“コロッと”ではなくだんだん移り変わるように演じることが課題です。
僕個人としては俳優活動とグループでの活動を両立したいという気持ちが強いので、お芝居を頑張ってたくさんの方にM!LKを知ってもらい、ライブに来てもらって、両方の活動を盛り上げたいと思います。M!LKの目標は、メンバー全員で「NHK紅白歌合戦」の司会をやること! そのくらい皆さんに僕らを知ってもらえるように、まずは目の前の活動を頑張っていきたいです。
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