タツノコプロ創立55周年を記念し、「ガッチャマン」「タイムボカン」シリーズなど、タツノコプロが生み出した数多くの人気キャラクターの中でも、カンフーなど格闘技の要素を大胆に取り入れた肉弾アクションが話題を呼び、“異端のヒーロー”として熱狂的なファンを有する「破裏拳ポリマー」が、実写映画化されることが分かった。
元ストリートファイターにして、探偵、そして奥義“破裏拳(はりけん)”を操る拳法の達人という、欲張りな主人公・鎧武士(よろいたけし)を、本作がアクション初挑戦となる溝端淳平が演じる。本作に主演するため4カ月前からトレーニングを重ね、監督に「説得力がある」と言わしめたアクションを披露する。
少年たちの心を燃えさせた原作アニメの設定を生かしながらアクションワールドをさく裂させるのは、「仮面ライダーW」「仮面ライダーフォーゼ」「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」などの人気作品を手掛ける、特に特撮ファンの熱い支持を集める坂本浩一監督。
今回はアクション監督としての経験も持つ坂本監督自ら、“肉弾戦”型のヒーロー、破裏拳ポリマーの必殺技である奥義“破裏拳”をリアルな拳法として再現させているのも見どころだ。
さらに今回、主人公・鎧武士の転身後の姿である【ポリマー】の造形も解禁され、真紅のボディーがまぶしい戦いのオーラを放つ。
かつて、少年たちの心をざわつかせたヒーローが、強さと格好良さに美しさも兼ね備えた姿に。共演は、謎の美女・稗田玲役に原幹恵、鎧武士と共に事件解決を目指す警視庁の刑事・来間譲一役に山田裕貴、武士の助手・南波テル役に柳ゆり菜が起用された。
ジャッキー・チェンに憧れてアメリカで修行した経験を持ち、特撮ファンのみならずアクションファンにも高い人気を誇る坂本監督と、体当たりのアクションに初挑戦した溝端による従来のアクションヒーローの枠にとどまらない、全く新しいヒーローが、来年5月に誕生する。
【溝端淳平コメント】
デビューして10年ですが、ずっとヒーローとは無縁だと思っていました! 今回オファーを頂き本当に光栄です。変身してからはスーツアクターの方がいる、と戦隊もの出身の人たちから聞いていたのですが、変身してからも顔が見えるので今回は自分で演じることになり、ちょっと聞いてた話とは違うなと思いました!(笑)
この作品は正義という絶対的なものを信じながらも、傷付いて失ってへし折られ、それでも信念を貫く鎧武士の姿は現代では少ないキャラクターだと思います。バカで自分勝手だけど憎めない、そんな昭和の臭いがする役は演じさせてもらってとても刺激的でした。
アニメ放映時に子供で懐かしみながら見てくださる方、新鮮に受け止められる若い方、普遍的なテーマの作品なのでたくさんの方に見てもらいたいです。
【坂本浩一監督コメント】
「子供の頃、テレビで見ていた『破裏拳ポリマー』を自分の手で実写化できるなんて!!」というのが初めの感想でした。今までも数々のヒーロー作品を担当してきましたがアニメ原作は初めての挑戦です。
ポリマーのファンだった人たちから、ポリマーを知らない人たち、特撮ファン、アニメファン、アクションファンなど、多くの人たちへとのゲートを広げた作品を目指しました。溝端くんには通常の(映画映えする)アクションとは別に、本格的な格闘技の動きを身に付けてもらい、破裏拳(はりけん)という必殺拳法を体現していただきました。
高い運動神経や動きのカンが素晴らしかったです。キャスト、スタッフ一丸となり作り上げた作品です。多くの人たちに見てもらい、ハリウッドにも負けない日本のカッコいいヒーローを堪能していただきたいです。
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