本仮屋ユイカ、上川隆也に「付いて行きたいです!!」

2016/12/01 06:00 配信

ドラマ

ドラマスペシャル「検事の本懐」で、本仮屋ユイカは東京地検の事務官・加東栞を演じる

12月3日(土)夜9時放送の上川隆也主演の人気シリーズ第3弾ドラマスペシャル「検事の本懐」(テレビ朝日系)で、上川とは初共演となる本仮屋ユイカに、上川の印象や作品の見どころなどを聞いた。

本作は、“罪をまっとうに裁かせること”を信念に持つ米崎地方検察庁検事・佐方貞人(上川)が、大物政治家が絡む贈収賄事件の真相を追う物語。佐方の新パートナーである東京地検の事務官・加東栞(本仮屋)は、佐方に反発をしながらも補佐し、真実の究明に奔走する。

また、もう一つの柱として、29年前に獄中死した佐方の父・陽世(中原丈雄)の謎を描くことで、佐方の人間としての本質、検事としての矜持(きょうじ)の“ルーツ”も明かされる。

――上川さん演じる佐方の新パートナーということですが、お話を受けた時の感想を教えてください。

前作「検事の死命」('16年1月)をリアルタイムで見ていて、すてきな作品だなと思っていたらこのお話をいただけて「やります!」と喜びました。

上川さんとは以前、一度お会いしていますがその時も優しくしていただいて、今回も「ぜひ一緒にやりたいです!」とお返事しました。加東が出ていないシーンで「この役をあの方が!」や「こんなシーンが!」と台本を読んでワクワクしました。その中で、自分が上川さんの隣にいることがすごくうれしい!!

――佐方シリーズは第3弾ですが、撮影はいかがでしたか?

出来上がったチームの中に入るのはとてもドキドキして。でも、上川さんが本当にお優しく、甘えて伸び伸びと加東を演じることができ、プレッシャーを感じる以上に楽しかったです。

大きい海で溺れなかったのは、上川さんという灯台がいつもそこで光ってくれていたからです! 

――本格的な共演は初めてだということですが、上川さんの印象を教えてください。

暑い時期の撮影で、ダークスーツを着ている上川さんは私より何倍も暑いはずなのに、撮影の合間もジャケットを脱がないので、上川さんの精神力や体力はどこから来るのだろう?と驚きました。

また、本当に目がいくつあるのだろう?と思うくらい現場を端から端まで見ているんです。現場で物を移動させる時も率先して動いたり現場を気遣う姿を見て、私もチームも「上川さんに付いて行きたい!」と思うような熱い現場でした!

――本仮屋さんが演じる加東はどんな役ですか?

私が演じる加東は完璧主義で、頑固で、自分のことを大人だと思っているけど、実はそうでもなくて(笑)。でも、演じるうちにそういった加東がキュートだなと思ってきて。

自分が正しいと思える熱量があるから仕事も頑張れていると思うし、偉い人にも大胆に発言ができるから、これからいろいろなことを経験してキャリアの道を進んでほしいな。きっと、加東にとって佐方との出会いは大きいと思っています。

加東は、自分でも気付かないうちに“佐方イズム”に感化されているんでしょうね。でもきっと、感化されても加東は「私は最初からこういった考えでした」と真面目に言うと思います(笑)。

――検察事務官を演じる上で、何か役作りなどはされましたか?

私自身は検察事務官を演じるのは初めてで、どんな心持ちでいけばいいのか上川さんに相談しました。そのおかげで、自分の中で加東の軸を早く見つけられた気がします! 

劇中に登場する検事たちは何を持って進んでいるんだろうなどと考えていた時に、上川さんから「真実や正しいことを突き詰めたいという気持ちは検事、刑事や弁護士も気持ちは同じだからもっとシンプルで大丈夫だよ」とアドバイスを頂いて気持ちが楽になりました。

また、上川さんや監督とも私と上川さんのコンビは「見ている人がホッとできる二人がいい」という話はしていて、そんな二人になっていたらなと思っています!

――京都での撮影はいかがでしたか?

京都の撮影所で撮影をしたことが初めてでした。その撮影所で大親友の貫地谷しほりちゃんに会えたことがうれしくて!! 「明日早く終わるの?ご飯食べに行こうか!」って忙しいしーちゃん(貫地谷)とひそかに会えるのがうれしくて…だいぶ満喫しました(笑)。

あと、友人から「“京都有次”の包丁はいいよ」とオススメされたので、京都で包丁を買いました!! 妹と叔母とマネジャーのまな板も! 

それから料理が楽しくて、楽しくて。この間も朝の7時から肉じゃがを作ってしまいました(笑)。野菜の切れ味や歯触りが違うから、全然食感とか香りが違います!! 自分の冷蔵庫にあるもので、自分の料理の腕でこんなにも変わるのかと感動中です。

――「検事の本懐」というタイトルですが、本仮屋さんの女優としての“本懐”を教えてください。

難しいですね…。毎回、自分が“本仮屋ユイカ”として思っていることをせりふで言えるわけではないので、「私だったらこう思わない、こう言わない」と思ったことも、魂を乗せてせりふとして音に出さなければならない。

なので、せりふに込められたメッセージ以上の愛を込めようと常に意識はしています。自分が出すもの全てに皆さんが何か生きる上でのインスピレーションになったらいいなと。役としてのメッセージ、私の気持ち、感謝を込めるようにしています。

――今回は上川さんとは検事と事務官という間柄ですが、次回演じるとしたらどんな役をやりたいですか?

上川さんは本当に面白い方なので、今度はポップな役をやりたいですね。私はツッコまれ役で、上川さんに常にツッコまれたいですね(笑)。現場でもずっと笑わせてくださったので、キュートな上川さんが見られて、大いにツッコんでくれるストーリーで(笑)。

――この冬にやりたいことはありますか?

一人用の鍋を買いたいです!! 一人暮らしを始めてから、鍋がなかなか買えなくて…。一人用の鍋を買って毎日日替わりの鍋をしたいな!! 水炊きが大好きなんです。ポン酢が大好きなので、ポン酢が合う鍋やキムチ鍋、ごま鍋などいろいろ考えています!

――最後に見どころをお願いします!

佐方が正しいこと、真実に向かいブレることなく進む姿が魅力的です。また、今回どうして佐方がこんなにも信念を貫くのか、その人物像に迫ります。大物政治家が絡む贈収賄事件の真相を追い、佐方の大きな過去も明らかになり、かなり見応えのあるストーリーです。

私はその中で、佐方と反発しながらも見ている皆さんがホッとできる加東を演じているので、注目してくれたらうれしいです!