廣瀬智紀「男水!」のドS役を『純粋に楽しんでます』

2016/12/25 08:00 配信

芸能一般 インタビュー

公開中の映画「天秤をゆらす。」、1月スタートの新ドラマ「男水!」(日本テレビほか)など、出演作が続く廣瀬智紀

'16年に活躍し、'17年にさらなる飛躍が期待される俳優・女優、アイドル、アーティストなど、さまざまなジャンルのNext Generation Star(次世代スター)およびNew Generation Star(新世代スター)に話を聞く、ザテレビジョンの年末年始特別企画「NGS17」。

第2回は、公開中の映画「天秤をゆらす。」にて主演を務め、'17年1月21日(土)にスタートするドラマ「男水!」(日本テレビほか)に出演する廣瀬智紀が登場!

2作品の撮影の舞台裏から、プライベートまでを語り尽くした。

――映画「天秤をゆらす。」で演じるお人よしの丸井裕之と、「男水!」の鬼コーチ・川崎亮也、どちらがご自身に近いですか?

それはやっぱり丸井くんです。毛利(安孝)監督がオリジナルで書いてくださっているので、ちょっと抜けている部分は自分と近い気がします。

前作の映画「羊をかぞえる。」('15年)が終わったとき、監督から「丸井くんのようなふんわりしたキャラクターをイケメンがやると、どこかイヤミだったり、わざとらしくなってしまうところがあったりするんだけど、廣瀬くんの場合は自然に見えたから良かった」と言っていただいたことがうれしくて。

自分で自分を格好いいって言うわけじゃないですけど(笑)。アドリブもいろいろやらせてもらって、自分のキャラクターが前面に出ていたので、すごく自然に演じられたし、それを受け入れてもらえたことがうれしいです。

――では、映画「天秤をゆらす。」の話を続けて。どこがアドリブをされたシーンですか?

「自由にやってください」って言われたシーンが結構多かったので、自分でも覚えていないくらいです。駆け回り方一つもそうですし、道を歩く途中で何かを見つけて叫んだシーンもありました。

丸井くんってすごく純粋で、楽しいことを心から楽しむタイプな気がして。アドリブ一つにしても、キャラクターの性格やストーリーが深まるようにと思いながらやっているので、そういうのがいい方向に作用していけばいいなと思いながら演じていました。

――落とし穴に思いっ切り落ちるシーンもありました! 結構体を張っていらっしゃるんですね。

僕、基本的に何でも楽しんでやれるんです。落とし穴って、人生で入る機会ないじゃないですか。だから、「自分が落ちていいんですか?」って(笑)。

現場では、「やらなきゃ!」という気持ちの方が強かったんですが、本番になると、穴の手前に置いていた目印になる木の棒が、落ち葉に同化していて、「どこらへんだったっけ?」って分からなくなってちょっと怖かったかも。でも、楽しんでやりました!

――現場の雰囲気はどうでした?

本当にほのぼのとしていましたよ。染谷(俊之)くんは「私のホストちゃん」「弱虫ペダル」の舞台でご一緒させていただいているし、赤澤(燈)くんも「羊をかぞえる。」で共演していますし。

男が3人集まったら普通は結構うるさかったりするんですけど、落ち着いた空気感でした。「山の空気おいしいね~」「山だね~」とか、そういう会話したり(笑)。

2人は仲が良過ぎて、けんかするシーンでも途中で笑っちゃってNGみたいなこともありましたね。

――では、「男水!」のお話を。川崎は厳しく、口が悪い男ですが。

原作も読ませていただいて、川崎のビジュアルはハマってるって言われたんですが、彼のキャラクターは自分の中には全くないので、撮影が始まる前はどうなるのかな…と思っていました。

でも、撮影が始まると、やったことのない役なので楽しいんですよ! 人にずけずけ言ったり、蹴ったり、頭たたいたり(笑)。実生活ではまずないので、そういうのをやれるのって役者だからかなと思って、純粋に楽しんじゃっています(笑)。

――モデルにした人はいるんですか?

動画サイトで実際の高校の水泳部の練習を見ました。あと、「水泳 鬼コーチ」で検索したら、シンクロのコーチの井村雅代さんが出てきて。井村さんの動画をたくさん見ました。

本当に厳しいんですが、指導している選手たちに最高の景色を見せてあげたいとか、何のためにやってるんだということを意識づけるとか、やっぱり愛があるんです。いくら厳しくても、勝つために、愛を持って指導することが大切だと思いました。

――口が悪い役を演じると、日常会話でも汚い言葉が出たりしませんか?

僕は入る前に、あえて口を悪くしていました。「おまえ」とか「あぁ~!?」とか言ってみて(笑)。そういう言葉に慣れようと思ってやっていたんですが、どこか空気感がおかしいみたいで、周りからは笑われちゃうことが多かったです(笑)。

――背泳ぎの高校記録保持者ということで、水泳のシーンも出てきますよね。水泳は得意ですか?

昔から泳ぐことは好きで、小学校のころはスイミングスクールも行っていたし、水泳の時間はワクワクするようなタイプではありました。でも、フォームを気にしたことはなかったんです。

ありがたいことに、北島(康介)選手がトレーニングするような施設で練習させていただいたんですが、上からと横からのカメラで自分のフォームが見られるんです。十何年ぶりに背泳ぎをやってみて、終わった後にモニターで確認させてもらったら、全然、きれいな背泳ぎになってなくてちょっと焦りました…。

その後、水をかくポジションや腕を回すタイミングも教えていただいて練習しています。だんだんと分かってきたので、撮影では成果が出ればいいなと思っています。

――舞台が高校水泳部ということもあり、撮影現場は楽しそうですね。

今回、自分が絡む東ヶ丘高校の生徒役の人たちは、全員共演したことがあって知り合いなんです。こんなことは初めてです! みんなの空気感とかお芝居のスタイルを見てきているので、やりやすさはあります。

現場は本当の男子校みたいです! 自分は普段から和の中でワイワイするのが得意な方ではないので、一旦入ってもすーっとフェードアウトしちゃうんですが(笑)、今回はコーチ役なので、一線引いてもいいのかなって思うところもあって。

仲の良さが映像に出てもよくないかなという思いもあって、もしかしたらちょっと距離を置いているかもしれないです。

合宿所みたいなところでの撮影では、8人部屋で2段ベッドしかない部屋で泊まりました。夜、撮影が終わって疲れているだろうに、みんなずーっとワイワイしているんです。そんなときも、自分はベッドに入って、「みんな楽しそうだなー、うんうん、青春!」って思いながら寝ていたり…(笑)。

他の場所での撮影で泊まりに行ったときは、一人一部屋振り分けられていたんですが、一部屋が結構広くて。みんなで「ここでみんなで寝ようぜ!」とか話しているのを横目で見つつ、自分は一人の部屋で寝ようとか(笑)。

自分が同じ高校生の役だったらそこに入っていったかもしれないけど、今回はコーチで、彼らをしばく方だから…、と一人でぬくぬく寝ていました(笑)。

――ドラマも楽しみにしています。では、最後に、'16年はどんな年でした?

いろんな新しいことにチャレンジさせてもらったという印象はあります。主題歌も歌わせていただいて、ミュージカルも初めてやらせていただきましたが、すごく勉強になりましたし、楽しかったです。

――プライベートはいかがでしたか?

何も変わりません(笑)。常に仕事のことを考えていることが楽しいので、それでいいかな…って思っています。プライベートでもエネルギーを使っていたら、仕事に出せなくなっちゃうタイプなんです。

だから、プライベートを充実させようという気は全くなくて、基本的に休む時間。'17年もきっとそうなるんだろうな(笑)。プライベートはできるだけ省エネで、仕事で全力を出せるよう頑張ります!

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