──そんな苦しい現場で、共演者の方とはどのように過ごされていたのですか?
黒木(瞳)さんとは昔、「さとうきび畑の唄」(TBS系)というドラマで共演したことがありました。久しぶりにお会いするのを楽しみにしていたら、黒木さんも「楽しみにしていました」って言ってくださって、うれしかったですね。それに、私がNGを出してしまった時にも、いつも近くにいて励ましてくださいました。とても温かい現場だったと思います。
意外だったのは、その時にはやっていた「ポケモンGO」の話題になって、「(黒木さんは)やらないですよね?」とお聞きしたら、「やってるわよ」と(笑)。それから、「あの現場にはあのポケモンがいて…」というお話もしましたね。それが衝撃的でした(笑)。
──WOWOWオリジナルドラマならではだと、感じられたことはありましたか?
ありましたね。血のりの使い方とか、地上波の作品だと気を使ってしまう部分でも、今回のドラマでは「監督めちゃくちゃやったな!」と思うくらいやっていました(笑)。私でも現場に行って「うっ…」となってしまうような、事件現場を作っていましたね。だからこそ、作品の世界観に入りやすかったのだと思います。
──仲間さんが思う、宮部作品の醍醐味(だいごみ)とは何でしょうか?
読んでいるうちにどんどん引き込まれていって、気が付くと謎に関わっていく…というミステリーの面白さはもちろんですが、私は登場人物一人一人の人間らしさもとても魅力的だと思っています。みんな背負っているものがあって、それでも前に進もうとしているんです。
──では最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
誰もが持っている、傷や悩みを抱えた人物たちが出てくる作品です。ミステリーの要素もありますが、最終話まで見た後には心がほっとするような物語ですので、ぜひ楽しんでご覧ください。
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