12月31日(土)夜7時15分よりNHK総合にて生放送される「第67回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが、会場となる東京・渋谷のNHKホールで4日間にわたり行われ、終了した。
現場取材の中で、昨年の紅白リハーサルとは様相を変えてきたり、強化したりしたものが多数見受けられた。
一番進化したと思われるNHKホール内のセットの変化について、制作統括の矢島良チーフプロデューサーのコメントから解き明かす。
リハーサル取材初日に驚かされたのは、観客席の前列がなくなり、舞台が延伸されて観客との距離が近くなっていたことだ。
さらに今回は2階席に“ルーフステージ”が設けられ、舞台にはLEDがセットされて演出に多様性が生まれた。1階の客席最後列から手を頑張って伸ばせば、ルーフステージに届いてしまいそうなせり出しと近さで、タレントとの距離感が近くなっている。
矢島CPは囲み取材で、「ことしは1階席から廻廊上に回って、2階席の中空に行くようなセットを設けています。紅白の生放送ならではのライブ感をお客様と一体になって盛り上がっているということをイメージしています」とコメント。
設けた理由については「どうしてもステージと客席との距離感というものが今まであったような気がしたので、それをお客様に近いところで歌を届け、ライブ感を大事にしたいと思いました」と説明した。
また客席の前列ではなく、舞台袖に設けられた審査員席については、「審査員の方が歌を楽しんでいるというところが、テレビの中でもより伝わると今回すごく思いました。審査員の席と言うところでちょっと豪華にしてみました」と語った。
さらに今回演出で多用されているLEDについては、「ここ数年の紅白は映像を多用したセットが多かったと思いますが、我々としても最先端の技術というのを取り入れていきたいと思っています。今回は桜の立木を使用したり、大きなセットが多く動きますのでお楽しみに」とアピール。
「演出面で生放送ならではのいろいろな驚きを皆さんにお届けしたいと思っています」と自信を持つ矢島CP。実際の紅白で、明らかにされていく仕掛けを堪能しよう。
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