澪つくし

かをる（沢口靖子）の妊娠が判明し、吉武家は大盛り上がりに。知らせを聞いた久兵衛（津川雅彦）やるい（加賀まりこ）たちも祝福する。だが、その矢先に満州事変が勃発。英一郎（鷲生功）が手を出していた大豆相場が暴落してしまい、入兆には借金の取り立てがやって来る。さらに、荒天の中漁に出た惣吉（川野太郎）の船が遭難してしまう。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

久兵衛（津川雅彦）は律子（桜田淳子）の結婚相手に梅木（柴田恭兵）をあてがおうとするが、その気のなかった律子はあっさり断ってしまう。前向きに検討していた梅木は久兵衛に軽く扱われたことに憤るが、そんな梅木をハマ（根岸季衣）が慰める。一方、かをる（沢口靖子）は夜の浜辺に惣吉（川野太郎）を呼び出し、妊娠したことを報告する。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

惣吉（川野太郎）たちの裁判が終了し、執行猶予付きの有罪判決が下る。吉武家では無罪同然の結果を祝し宴が開かれていた。そんな中、かをる（沢口靖子）と惣吉はとね（草笛光子）のはからいで、骨休めに潮来を旅行することに。後継ぎを期待されていると知ったかをるは少し重荷に感じるが、二人は久々に楽しいひと時を過ごす。

• 沢口靖子
• 川野太郎

事件からひと月ほど経った頃、るい（加賀まりこ）が吉武家を訪ねてくる。るいから「入兆へ帰ってきてほしい」と言われた律子（桜田淳子）は当初拒んでいたが、るいとかをる（沢口靖子）に説得され帰宅を決意。久兵衛（津川雅彦）とも和解を果たす。一方、惣吉（川野太郎）は善吉（安藤一夫）の廓通いを止めようと松岸へ乗り込む。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

律子（桜田淳子）は事件の被害者だと認められ、送検を免れる。かをる（沢口靖子）は律子の身柄を預かり面倒を見ていたが、そこに入兆の職人だった小浜（村田雄浩）が突然訪ねてくる。律子に言われた通り軍人になるべく陸軍士官学校に入っていた小浜は、律子に結婚を申し込むが、律子はそれを断り小浜を追い返す。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

河原畑（石丸謙二郎）と水橋（寺泉哲章）は、律子（桜田淳子）を懸けて屏風ヶ浦の断崖で決闘に及ぶが、3人そろって海へ転落してしまう。捜索の結果、奇跡的に一命をとりとめた律子は、かをる（沢口靖子）やとね（草笛光子）らのはからいにより吉武家で静養することに。かをるは警察の事情聴取に取り乱す律子を献身的に支えていく。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

律子（桜田淳子）は自分を追って銚子までやってきた河原畑（石丸謙二郎）に対し、水橋（寺泉哲章）とやり直すから別れてほしいと言い放つ。思い詰めた河原畑は水橋の元を訪れ、彼をある場所へと連れ出す。二人が連れ立って歩く姿を偶然目にした弥太郎（明石家さんま）は、かをる（沢口靖子）にそのことを報告する。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

律子（桜田淳子）は、刑務所を出て銚子へやってきた水橋（寺泉哲章）と再会。水橋が律子への変わらぬ愛を告げたその時、突然大きな地震が発生し、律子は不意に水橋へ抱きついてしまう。一方、漁に出た惣吉（川野太郎）たちが津波に巻き込まれていないか心配していたかをる（沢口靖子）は、無事に帰ってきたことに安堵する。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 桜田淳子

惣吉（川野太郎）が両親の婚礼に参加できなくなったことで、かをる（沢口靖子）は自らも婚礼に出席しないことを決断。惣吉は一人でも顔を出すよう説得するが、かをるは「二人でなければ出席しない」と申し出を拒む。その後、一人で浜を散策していたかをるは、かつての律子（桜田淳子）の恋人・水橋（寺泉哲章）と出会う。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

外川へやってきた律子（桜田淳子）は、るい（加賀まりこ）と久兵衛（津川雅彦）が結婚することになったとかをる（沢口靖子）に報告。惣吉（川野太郎）と夫婦揃って婚礼に招かれる。一方、自分が招かれないことが面白くないぎん（三ツ矢歌子）は、久兵衛に直談判し名取（内藤武敏）と夫婦そろって出席することを認めさせる。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

るい（加賀まりこ）を訪ねてきたハマ（根岸季衣）は、久兵衛（津川雅彦）の後妻に入ってほしいと告げる。だが、るいはかをる（沢口靖子）と自由に会えなくなるから後妻に入らないと明かす。ハマからそのことを聞いた律子（桜田淳子）と英一郎（鷲生功）は、久兵衛にるいを後妻に迎えるよう訴え、ついに久兵衛はるいと結婚する。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

律子（桜田淳子）は東京で河原畑（石丸謙二郎）と結婚して一緒に住んでいると告白。勝手に結婚したことに久兵衛（津川雅彦）は激高するが、逆に律子はなぜ千代（岩本多代）の遺言通りにるい（加賀まりこ）と再婚しないのか尋ねる。翌日、るいの家を訪れたかをる（沢口靖子）は、ハマ（根岸季衣）が久兵衛の後妻になるらしいと告げる。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

かをる（沢口靖子）とツエ（鷲尾真知子）が惣吉（川野太郎）の裁判の行方を案じている中、弥太郎（明石家さんま）が外川にやって来る。久兵衛（津川雅彦）とハマ（根岸季衣）が再婚するらしいと耳にしたかをるは、「信じない」と言いながらもあり得ない話ではないと思っていた。一方、家出して来た紀之（岡部浩之）が居着いた入兆に、突然律子（桜田淳子）が帰ってくる。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

かをる（沢口靖子）は英一郎（鷲生功）から、律子（桜田淳子）が河原畑（石丸謙二郎）と一緒に暮らしていると聞き驚く。英一郎は梅木（柴田恭兵）と共に、律子を連れ戻しに東京へ向かう。一方、入兆にハマ（根岸季衣）の息子・紀之（岡部浩之）が家出したという電報が届く。従業員総出で探していると、英一郎が紀之を連れて帰ってくる。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

惣吉（川野太郎）はかをる（沢口靖子）がお百度参りをしていたと知り、その理由を問い詰める。子宝を願ってのことだと知ったとね（草笛光子）は、かをるに豊里の管原神社へ行くよう勧める。菅原神社へ子宝石を抱きに行った帰り、かをるは銚子駅で英一郎（鷲生功）と再会。英一郎は、東京へ律子（桜田淳子）を迎えに行くと明かす。

• 沢口靖子
• 川野太郎

惣吉（川野太郎）ら捕まった漁師たちが36日ぶりに保釈される。惣吉はかをる（沢口靖子）に留守中家を守ってくれたことを感謝し、翌日からの漁にやる気を見せる。久々の漁を終えた漁師たちが納屋で一杯飲んでいると、名取村長（内藤武敏）と収入役が捕まったことを船村（織本順吉）が報告。それを聞いた漁師たちは盛り上がる。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

惣吉（川野太郎）たちの処分は決まらず、残された漁師たちはよその船の水揚げを手伝い魚を分けてもらったりしていた。一方、久兵衛（津川雅彦）は辞任した名取村長（内藤武敏）を問い詰める。事件から1カ月、惣吉は処分が決まらないまま保釈となり、かをる（沢口靖子）は他の乗組員の分を含めて保釈金集めに奔走する。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

外川の漁師たちは、逮捕された漁師たちの処分が決まるまで漁に出ないと決め、残された者たちの生活は日に日に困窮していく。ある日町で偶然久兵衛（津川雅彦）と会ったかをる（沢口靖子）は、久兵衛から「困った時は帰ってこい」と声をかけられる。だが、かをるは絶対に家に帰るわけにはいかないと決意を新たにする。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

惣吉（川野太郎）は取り調べで暴動を扇動した責任を追及されるが、それには答えず「村長を調べてほしい」と懇願する。一方、かをる（沢口靖子）を訪ねたるい（加賀まりこ）と清次（寺田農）は入兆に顔を出すよう勧めるが、かをるはそれを拒否。とね（草笛光子）も「吉武家の大将が入兆で頭を下げるなんてできない」と断る。

• 沢口靖子
• 川野太郎

久兵衛（津川雅彦）は義理の弟である名取村長（内藤武敏）が惣吉（川野太郎）たちの襲撃を受けたと知り憤慨する。一方、名取村長は記者たちから辞職の可能性を問われるが、「断固として辞職はしない」と態度を変えない。そんな中、かをる（沢口靖子）を心配した英一郎（鷲生功）が訪ねてくるが、かをるは気丈に振る舞っていた。

• 沢口靖子
• 川野太郎