世界の中心で、愛をさけぶのあらすじ一覧
明希(桜井幸子)親子の家族写真に加わった朔太郎(緒形直人)は、17年前の亜紀(綾瀬はるか)との別離について語りはじめる。亜紀との結婚を心に決めたサク(山田孝之)は、大木(田中幸太朗)らに協力を求め、婚姻届を偽造するが、谷田部(松下由樹)に見つかってしまう。せめて結婚写真だけでも撮ろうとウエディングドレスの調達に奔走する。綾子(手塚理美)からドレスを借りることに成功し、サクと亜紀は両親、谷田部、大木ら友人に囲まれ、結婚写真を撮影。だが、幸せな時間は長くは続かず、まもなく、亜紀の容態が急変する。
故郷に戻った朔太郎(緒形直人)は、恩師・谷田部(松下由樹)と再会。母校のグラウンドで亜紀(綾瀬はるか)の走る姿を鮮明に思い出す。17年前、亜紀は智世(本仮屋ユイカ)と県予選に向けて陸上部の練習に励んでいた。ある日、大木(田中幸太朗)に思いを寄せる智世は、サク(山田孝之)らを県予選に誘う。公の場が嫌いな大木だが、なぜかあっさり承諾。張り切る智世は、県予選の日に大木に告白すると亜紀に打ち明ける。一方、サクと亜紀は、大木が東京にいる彼女のそばで暮らすため、町を出ようしていることに気づく。
‘04年、故郷に帰った朔太郎(緒形直人)は、心配して追ってきた明希(桜井幸子)たちを連れ実家へ。明希は朔太郎の母・富子(大島さと子)から17年前の話を聞く。16歳のサク(山田孝之)は死んでいる祖父・謙太郎(仲代達矢)を発見。葬儀後も元気なそぶりを見せるが、亜紀(綾瀬はるか)はそんなサクを心配する。そんな中、「昔の恋人と自分の骨を混ぜてまいてほしい」と謙太郎に託されたサクは、骨をまく場所を探しにいく。だが、いざとなるとまけず、状況を察し追ってきた亜紀に「骨は落とした」と嘘をつく。
‘04年、朔太郎(緒形直人)は亜紀(綾瀬はるか)への思いに別れを告げるため故郷へ赴き、思い出の“アジサイの丘”を訪ねる。17年前、16歳のサク(山田孝之)は、同級生の亜紀と互いの声を吹き込んだカセットテープで交換日記をしていた。亜紀の秘密の場所である“アジサイの丘”にも案内される。花を見る亜紀の横顔に見とれ、両思いに浮かれるサク。しだいにクラスでもうわさになり、2人の関係を周囲に隠そうとする亜紀は、微妙な距離を置くように。サクは亜紀の本心がわからず、不安に苛まれる。そんな中、サクの祖父・謙太郎(仲代達矢)は、愛し合いながら添い遂げられなかった女性の遺骨を盗んでほしいとサクに頼む。