寺内貫太郎一家

静江(梶芽衣子)と上条(藤竜也)の結婚式の日、貫太郎(小林亜星)は今日限りで石材店を辞めると言い出した。20年前、静江に怪我をさせてから、静江が嫁ぐ日に仕事を辞めようと決めていたのだった。職人たちの再就職先まで手を打ってあり、皆が止めても貫太郎の決意は変らない。しかし、静江はそれなら結婚しないと言い出す。

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静江(梶芽衣子)の花嫁衣装が出来上がり、貫太郎(小林亜星)は仕事も手につかない。そんな中、こっそり着物に袖を通したミヨコ(浅田美代子)が口紅をつけてしまう。偶然それを見ていた周平(西城秀樹)と一緒にシミ抜きをするが、効果はなかった。事情を知った貫太郎たちはミヨコを責めるが、それに対して周平が怒り出す。

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静江(梶芽衣子)と上条(藤竜也)の結婚式まであとわずかとなる。貫太郎(小林亜星)は「花嫁の父」の心境で何とも面白くない。一方、周平(西城秀樹)は、静江の結婚式を一流ホテルで盛大にやりたいと考える。しかし、慎ましい神前結婚をイメージしていた貫太郎と対立し、例のごとく大乱闘となってしまう。

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きん(樹木希林)は死ぬ前に一度、新聞に載ってみたいと読者欄に投稿を始めるが、なかなか実現しない。そんな矢先、きんの友人・華江(津島恵子)が行商で寺内家を訪ねてくる。裕福に育った華江だが、息子の罪をかばったために詐欺で新聞に載り、人生が一転したという。里子(加藤治子)らは女の一生と幸福について考える、

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きん(樹木希林)が自分の葬式の予行演習を始め、寺内家は大騒ぎとなる。いたずらが過ぎると貫太郎(小林亜星)は叱りつけるが、きんはやめない。実は、自分の死期が近いと貫太郎に思わせて、静江(梶芽衣子)と上条(藤竜也)のことを正式に認めさせる魂胆だった。その後、貫太郎は上条に、１カ月間静江を家へ連れて帰ると告げる。

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貫太郎(小林亜星)は毎年9月4日になると、20年前に仕事場で静江(梶芽衣子)にけがをさせたことを思い出して、酒もタバコも口にしないと決めていた。事情を知らないミヨコ(浅田美代子)は、貫太郎を励まそうとするがうるさがられてしまう。そんな中、ミヨコは転職の誘いを受け面接に行こうとするが、貫太郎に止められる。

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火事に遭った貫次郎(谷啓)の家を新築することになり、貫太郎(小林亜星)は里子(加藤治子)に弁当を作らせて陣中見舞に出かける。しかしそこには、貫次郎にやたら兄貴風を吹かせている大工の棟梁・長吉(金田龍之介)がいた。それを見た貫太郎は、貫次郎をバカにしていると怒りを爆発させて帰ってきてしまう。

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きん(樹木希林)と里子(加藤治子)に、貫太郎(小林亜星)の異母弟である貫次郎(谷啓)一家から昼食の誘いがあった。貫次郎に優しくされたきんはいい気分になる。家に戻ると間もなく、きんは自分のへそくりがなくなったと騒いでミヨコ(浅田美代子)を疑い出す。貫太郎に怒鳴りつけられたきんは、家出してしまう。

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貫太郎(小林亜星)は、梅次(朝丘雪路)という芸者と知り合い、時々会うようになった。里子(加藤治子)は女の直感で、ソワソワしている貫太郎を怪しいとにらむ。浮気など今まで決してしなかった貫太郎だけに、里子にしてみれば一触即発の危機到来だった。そんな事とはつゆ知らず、貫太郎は梅次との箱根行きを決意する。

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タメ(左とん平)たちが水遊びをしていると、貫太郎(小林亜星)が激怒。ミヨコ(浅田美代子)は驚いて、そのことを里子(加藤治子)たちに話す。心配になった家族が貫太郎に理由を聞くと、東京大空襲での１杯の水の出来事が、いまだに付きまとっているのだった。そんな折、樫村(宝生あや子)という女性が貫太郎を訪ねて来る。

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歌手・松尾和子の大ファンであるタメ(左とん平)は、彼女からファンレターの返事をもらい有頂天。だがその手紙は、きん(樹木希林)がいたずらで送ったものだった。そんな中、きんも墓参りの途中で憧れのジュリーと会い、うれしくてたまらない。家に帰って報告するが、ファンレターのいたずらのせいで誰も信じてくれない。

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１年ぶりに田舎へ帰るというミヨコ(浅田美代子)に、きん(樹木希林)は何かにつけて口を出す。ミヨコは、怒って職場を変えたいと言い出すが、きんは自分の為に言ってくれているのだということが分かり、反省する。一方、里子(加藤治子)は、貫太郎(小林亜星)の静江(梶芽衣子)に対する気持ちが分からず心配になる。

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弟思いの貫太郎(小林亜星)は、貫次郎(谷啓)相手に兄貴風を吹かせてご機嫌だった。いつもなら怒鳴って殴り飛ばしてしまうことも、貫次郎が仲裁に入るとまるで大人しい。きん(樹木希林)は、貫太郎の機嫌がいいこの機会を利用して、静江(梶芽衣子)と上条(藤竜也)の仲を認めさせようと考えるが、兄弟はけんかになってしまう。

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貫太郎(小林亜星)の異母弟・貫次郎(谷啓)の家が火事になる。貫太郎は、そんな貫次郎一家を自分の家に連れてくる。気を悪くしないかと皆が心配していたきんも、貫次郎を受け入れ、両家は改めて親戚の盃を交わすことに。貫太郎は静江(梶芽衣子)も呼び戻すが、親戚固めの席で貫次郎が「寺内さん」と他人行儀な言い方をしてしまう。

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帳簿をつけてくれたお礼にと、花くま(由利徹)から静江(梶芽衣子)にカツオが贈られる。貫太郎(小林亜星)は上条(藤竜也)とマモル(芦沢竜介)を呼ぶように言う。しかし、上条が出張で留守の間マモルの世話をしていた静江は、徹夜の疲れから上条の部屋で寝過ごしてしまう。明け方、家に戻った静江に貫太郎は出て行けと言い放つ。

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直子(安田道代)は就職先を探すと言いながら、夫からの電話を待っている様子だった。そんなある日、きん(樹木希林)の長唄に里子(加藤治子)とミヨコ(浅田美代子)が付き添い、周平(西城秀樹)と直子は二人きりで留守番することに。そこへ田舎から直子に電話がかかってくるが、彼女の願いとは裏腹に離婚が本決まりになってしまう。

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離婚騒動の渦中にある親類の直子(安田道代)が、寺内家に居候することに。周平(西城秀樹)は、美しく艶やかな直子が気になる。一方、静江(梶芽衣子)はマモル(芦沢竜介)の看病で上条(藤竜也)のアパートに通っていたが、突然、上条の元妻・幸子(吉行和子)が訪ねて来る。家に戻った静江は、上条とは別れると宣言する。

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きん(樹木希林)が熱海に旅行へ出掛ける。そこで貫太郎(小林亜星)らはがきんの部屋の大掃除を行うことに。きんの旅行は２泊３日の予定だったが、夜になり、宿の居心地が悪いと言って帰ってくる。きんの留守中にやろうと思っていたことが全て裏目に出て、きんと里子(加藤治子)は何となくぎくしゃくしてしまう。

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花くま(由利徹)とタメ(左とん平)にだまされ、ストリップに連れて行かれた貫太郎(小林亜星)は、自己嫌悪に襲われる。そんな折、周平(西城秀樹)宛てにポルノ写真が届く。周平は覚えがないと言うが、貫太郎は激怒。周平は潔白を証明するために友達を連れて来るが、そこでタメが太郎がストリップに行ったことを話してしまう。

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貫太郎(小林亜星)が町内の祭の世話役に決まり、寺内家は大騒動に。石貫の仕事場がお神酒所になるとあって、里子(加藤治子)らは下準備に追われていた。祭りの当日はミヨコ(浅田美代子)の母の一周忌だったのだが、寺内家は大忙しで皆気づく暇もなかった。そこで、ミヨコは祭りを抜け出し、近くの墓地へ行く。

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