白華の姫〜失われた記憶と3つの愛〜

無相子の力を借りて皇宮を逃れた無憂は、容楽らと共に南境に向かう。そんな中、傅チュウは皇太子が乱心したと知らせを受けて屋敷に向かう。そこで、皇太子は傅チュウを父と呼び、傅チュウはその姿に幼少の自分を重ねるが、そこに現れた林申が皇太子と皇太子妃を斬る。一方、朝廷では傅チュウの即位に楊惟が異議を唱える。

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監禁された皇太子は林申と再会し、林申は自分の正体を明かす。同じく監禁されている雅璃は、皇后の助けを借りて脱走を試みる。一方、傅チュウの令牌を盗み出した容楽は、玉璽を取りに思雲陵へ急ぐ。そんな中、蕭サツと無相子が令牌を使って無憂を救出しようとした時、兵士に捕まった雅璃が助けを求めてくる。

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無憂を刺したショックで白髪となった容楽は、強くなるために剣の稽古を始める。一方、傅チュウに捕らえられ拷問を受けていた無憂は、傅チュウが自分を敵視し謀反を企てた理由と彼の正体を知る。そんな中、蕭サツと共に皇宮に潜入して無憂の居場所を突き止めた容楽は、蕭可に墨玉扇を託し、無隠楼の無相子に協力を求める。

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傅チュウは容楽に扮した痕香に、服用すれば半刻しか命がもたない毒を飲ませ、無憂を脅す。解毒薬と引き換えに投降を迫られた無憂はこれを受け入れる。しかし、毒で混乱する彼女は無憂の姿が容斉や傅チュウに見え、無憂の左胸に短剣を刺してしまう。その後、傅チュウは皇太子の過去の罪を暴き、皇位継承権を主張する。

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傅チュウは痕香のせいで容楽の心をつかみ損ねたことに激怒し、痕香を密室に閉じ込める。そんな中、容斉はひそかに将軍府を訪れ、持参した菓子を容楽に振る舞う。容楽は渋々菓子を食べるが、その途端、気を失ってしまう。一方、皇太子は朝臣の勧めもあり早々に即位しようとしていたが、無憂が都へ戻ってくる。

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容楽は林申と戦って力尽き、将軍府に連れ戻されてしまう。容楽は謀反を諦めさせようと傅チュウを説得するが、彼の決意は変わらない。しかし、傅チュウは将軍府に忍び込んだ蕭サツの話から、容楽が毒に侵されて余命が少ないことを知ると、容楽が自分を受け入れて一緒に遠くへ逃げてくれるなら謀反を諦めると申し出る。

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北臨帝の暗殺は無憂の仕業だという報告に范陽王は反論するが、偽者の傅チュウは無憂と徒党を組んで謀反を企てたとして、范陽王の殺害を命じる。一方、都にいる皇太子は皇帝暗殺と傅チュウの正体を知り、自身も利用されていることに気付く。そんな中、傅チュウは無郁を軟禁し、都で無憂を迎え撃つ態勢を整える。

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傅チュウの書斎で兵力配置図を見つけた容楽は、傅チュウが皇太子と結託して謀反を起こそうとしていると気付く。容楽は北臨帝に状況を説明し、さらに、傅チュウが将軍府にいたと言うと、軍営にいる傅チュウが偽者だと発覚する。北臨帝は偽者の傅チュウの正体を暴こうとするが、体の自由を奪われてしまう。

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尉国討伐に自ら出征する北臨帝は、大将を一人同行させる意向を明らかにする。無郁は無憂を大将に推薦し、自らも従軍を志願する。しかし、従軍を命じられた無憂は、これを拒絶して討伐自体を批判。激怒した北臨帝は無憂を南境に追放してしまう。不在の間の政治を皇太子に任せ、傅チュウを従軍させることが決まる。

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余家の旧宅で気を失った容楽は崖の上で目覚める。山河志を奪うため容楽を人質に取った沈魚は、無憂から山河志を手に入れて逃亡する。無憂と容楽は互いの気持ちを確かめ合い、一緒になることを決意する。しかし、将軍府へ戻った容楽は傅チュウに軟禁され、それを知った無憂は私兵を連れて将軍府に乗り込む。

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北臨帝と皇后は、容楽を忘れられない無憂の想いをかなえてやりたいと思い、傅チュウに容楽と離縁するよう命じる。それに腹を立てた傅チュウは、容楽に強引に関係を迫る。傅チュウに失望した容楽は、将軍府から出ていくことを決心する。すると、花嫁衣装が入った箱の中から傅チュウが書いた離縁状を見つける。

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蕭可が難病に侵されていると知った容楽は、治療に必要な七絶草を手に入れたいと考える。無憂が在りかを知っていると聞いた容楽が彼の元を訪ねると、無憂はかつて雲貴妃が自分のために手に入れた七絶草を渡す。そんな中、雅璃を無憂に嫁がせたいと考える皇后は、無憂と容楽のうわさを聞き、将軍府を訪ねる。

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頻繁に外出している蕭サツを怪しんだレイ月が彼の後を追うと、蕭サツが香魂楼に入るのを目撃する。さらに、蕭サツはある妓女を巡って皇太子妃の弟と乱闘騒ぎまで起こしたという。沈魚とレイ月は可という女性から、自分は幼い頃にある医術の達人にさらわれ兄とはぐれたと聞く。容楽は蕭サツが可の兄ではないかと疑う。

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昭うんは国と無郁のことを思い、「鎮北王のほうが頼りになる」とうそを言い、宸国に嫁ぐ決意を固める。無憂と親しい昭うんを嫁がせることにより、無憂と宸国がつながることを恐れる皇太子は、昭うんの暗殺をもくろむ。嫁入りの前日、昭うんを送るため容楽は雅璃と共に駅館を訪れるが、そこに容楽と同じ顔をした刺客が現れる。

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花見の催しで宸国の宝を手にした昭うんは、鎮北王から王妃になってほしいと言われる。この申し出に怒った無郁は、昭うんを異国に嫁がせないよう懇願する。無憂も昭うんの意思を尊重してほしいと鎮北王に掛け合うが、昭うんと無郁は駆け落ちしてしまう。二人の行動に腹を立てた鎮北王は、傅チュウに二人を連れ戻すよう命じる。

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南境で軍功を立てた無憂が鎮北王を刺客から救ったことで、皇太子は勢力争いに焦りを感じ始める。そこで、懇意にしている皇族の娘を鎮北王に嫁がせようと考える。そして、皇后は鎮北王の縁談の相手を選ぶために花見の宴を開く。一方、皇后を待つ容楽は侍女に案内された偏殿で、無憂と共に閉じ込められる。

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傅チュウと言い争いになって倒れた容楽は、秦家で遊ぶ過去の夢を見る。容楽は秦家の屋敷へ向かうと、黒衣の侵入者と出くわす。翌日、鎮北王から招かれ傅チュウと容楽はろう月楼に向かうが、同じ席に招かれた無憂が到着すると、二人はその場を去る。鎮北王と二人だけになった無憂は婚姻同盟の真の目的を問いただす。

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清涼湖で釣りをしていた容楽たちの元に、宸国の鎮北王を狙う刺客の集団が現れる。刺客たちと争ううち、容楽は剣で刺されそうになるが、その時現れた無憂が彼女を救う。一方、傅チュウは皇宮に戻ってきた無郁と再会したことで、無憂が帰京したと知る。傅チュウは清涼湖へ向かうが、途中で皇太子と痕香に出くわす。

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無憂は黎王の爵位を回復され都に戻ることを許される。しかし、自分の立場が危ういと感じた皇太子は再び無憂の暗殺をもくろむ。一方、将軍府で暮らす容楽は静謐園での日々に安らぎを見いだし始めていた。そんな中、北臨帝は西啓を見限り、新たに宸国と同盟を結び、無憂の帰京を待って尉国を討とうと考える。

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南境の鄭氏と秦氏は流民を唆し反乱を起こさせようとするが、無憂により失敗に終わる。また、無憂は反乱を鎮めたことで、爵位が復活し都へ戻れると孫継周から助言されるが、南境で生涯を過ごしてもいいと言う。一方、北臨の皇太子妃は、痕香を寵愛する皇太子に嫌気が差し、皇太子妃の位を廃してほしいと皇后に申し出る。

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