クールドジ男子

【最終回】小さい頃から何かを作るのが好きだった蒼真が、友達に頼まれて自主制作の音楽CDのジャケットをデザインした。早速デザイン画像を送ったものの、なかなか返事が来ない焦りから自信を失う蒼真。そんな中、蒼真のもとに友達からの返事が届く。

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車の運転ができる爽太も誘い、颯、瞬、蒼真と、貴之、元晴が海にやって来た。泳ぐ気満々の瞬やビーチで酒を飲むことが楽しみな元晴と爽太など、それぞれが自由に海での休日を楽しむ中、荷物番をすることになった貴之はひとり静かに時間を過ごす。いつも気付けば終わっていく夏を今年もただ消費していくと思っていた貴之だったが、蒼真よりデザインした音楽CDのジャケットについて相談を受ける。

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元晴は蒼真に誘われ、颯や瞬、そして仕事を終えた貴之と一緒に夏祭りに行くことに。貴之との再会をきっかけに、颯や瞬、蒼真とも出会った元晴は、持ち前のコミュニケーション能力ですぐに仲良くなるが、颯だけはいつも緊張していてまったく打ち解けてくれない。それを寂しく思っていた元晴は、この機会に颯とも仲良くなろうとする。

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“mawarimichiカフェ”で瞬に夏休みの宿題を教えていた颯(はやて)は、宿題の読書感想文を仕上げるために“五十嵐元晴”の小説を読んでみるよう瞬に勧める。しかし、漫画以外の本を読みたくない瞬は「本を読むのではなく原作者本人に話を聞こう」と考え、元晴に連絡を取る。

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新作ホラーゲームのプロモーションの仕事が入り、貴之は同僚たちとデモ版をやることに。しかし、ゲームとホラーどちらも苦手な貴之は憂鬱(ゆううつ)な気分になる。それでもゲームに挑戦してみるが、散々な結果に終わった揚げ句、グラフィックがリアルだったせいで怖くなってしまう。

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原作小説のファンであり、貴之が担当した広告で期待に胸を膨らませている颯(はやて)を見た蒼真(そうま)は、ある考えを抱く。

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貴之は小学校時代の友人・元晴のために気合を入れて仕事に取り組むが、いいアイデアが浮かばないでいた。

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元晴は、自身の小説が原作となった映画のプロモーションの打ち合わせで小学校時代の友人・貴之と再会する。

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先日買ったばかりの傘を本屋に忘れ、蒼真と一緒に本屋へ戻った颯は、そこで貴之と出会う。

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瞬が学校で、後輩の女子から手紙をもらった。中身を読んでそれがラブレターだと気付いた瞬はすぐに断りの返事をしようとするが、まわりの友達に諭され、手紙で返事を伝えることにする。ところがラブレターはおろか、ろくに手紙を書いたこともない瞬はどう書いたらいいものかと迷ってしまう。

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ツボが浅い蒼真は、思い出し笑いも多く、どこにいてもついニヤニヤしてしまう。実はそんな自分が周りからどう思われているのかが気になっていた蒼真。仲のいい店員のいる店で服を買い物中、またもやドジを連発して笑いがこらえられなくなった蒼真は、必死でごまかそうとする。しかし店員には見透かされ、むしろ「なんで隠すの？」と言われることに。さらには瞬にも同じことを言われる。

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貴之が、小説を原作とする新作映画のプロモーションを担当することになった。偶然にも子供の頃の友達と同じ名前の原作者・五十嵐元晴(いがらし もとはる)に親近感を覚える貴之。打ち合わせに備えて、同じ作家の別の小説も読みあさるうちにすっかりファンになる。そして、いよいよ本人との打ち合わせの日。不思議なことに初対面のはずの元晴から子供の頃のことを次々と言い当てられ、その観察眼の鋭さに感心してしまう。

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高校のハンドボール部の試合に出場する瞬を応援するため、颯と貴之が会場にやって来た。ところが、瞬と仲がいいはずの蒼真の姿が見当たらない。どうやら蒼真は試合会場に向かう途中で電車を乗り間違えたらしい。この日のためにテスト勉強に励むなど頑張ってきた瞬は、もうすぐ部活を引退する先輩たちと一つでも多くの試合を戦いたいと意気込むが、その気合は空回りしてしまう。

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彼女に振られたばかりの大学の友達に、無理やり合コンに連れ出された颯。気乗りしないながらも、特に何も起こらない平凡な日々の中に多少の刺激も必要かと考え、しぶしぶ参加。しかし、あまりに場違いな雰囲気とその場のノリに、まったくついていけない。困り果て、思わず席を立った颯は早々に帰ろうと心に決める。そんな颯に合コン相手の女子大生の一人が声を掛ける。

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ある日の休日、貴之が姉の娘・りりかの面倒を見ることになった。せっかくの休日をゆっくり過ごしたかったと思いながらも、世話をする貴之。そんな中、りりかにせがまれ弁当を持って公園にやって来た貴之は、そこで険しい表情でこちらを見つめる少年と出会う。それはランニング中に偶然、貴之を見かけた瞬で、貴之への伝言を必死で思い出そうとしていたのだ。

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最近、仕事が忙しそうな兄・爽太のことが心配な蒼真。兄の爽太は集中すると食事も睡眠も後回しになるタイプ。友達にそのことを話した蒼真は、彼らの勧めで兄のために弁当を作ることにする。そして、爽太の後輩として同じ会社で働く貴之もまた、最近の爽太の様子が気になっていた。爽太のために何かできることはないかと考える貴之は、蒼真と偶然鉢合わせする。

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瞬に勉強を教える傍ら、初めてのバイト先にも慣れておこうとする颯は、もう一人のバイト店員・蒼真と少しでも距離を縮めようと考える。ところが颯は派手な見た目の蒼真に圧倒され、なかなかうまく話すことができず、焦ってドジを連発してしまう。気に病んでしまっていた颯に声を掛けたのは、客として店を訪れていた貴之だった。

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颯が新しいバイト先の喫茶店“mawarimichi(マワリミチ)カフェ”で働くことになった。颯はそこで店長のあさみの弟・瞬と出会う。瞬はある理由からいつも以上に気合を入れ、テスト勉強をしようと姉の店に来ていた。しかしテスト勉強はまったくはかどらず、すぐに行き詰ってしまう。そんな瞬を見かねたあさみに頼まれ、颯が急きょ勉強を教えることになる。

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愛犬の「さくら」と一緒に公園に走りにやってきた瞬。その彼の目の前で、突然、誰かが転んだ。それは公園で写真を撮っていた蒼真だった。驚いて声をかけた瞬の前で立ち上がった蒼真は、自身のドジを気にもするわけでもなく、逆にツボにはまって笑い出す始末。瞬はあきれると同時に感心してしまう。そこから、二人は夕日に染まる公園で友情を育み始める。

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バイトの面接帰り、以前チラシをもらった“小動物カフェ”に入ろうとした颯は、見知らぬ男性に声を掛けられる。それはカップルや女性客の多い店内に一人で入ることをためらっていた貴之だった。貴之と一緒に店内に入った颯は、様々な小動物と触れ合いテンションは上がりっぱなし。一方の貴之は癒しを求め、静かに動物たちを見守る。それぞれに楽しみながら二人は打ち解けてゆく。

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