小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第20回「帰ってきた義経」が5月22日に放送された。兄・頼朝(大泉洋)から認められたい思いを抱えて生きてきた義経(菅田将暉)が、首桶で鎌倉に帰るという悲しい最期を遂げた。首桶を抱えて慟哭(どうこく)する頼朝の衝撃的な姿に視聴者ももらい泣きをして、Twitterはトレンド1位となった。(以下、ネタバレが含まれます)
義経が義時から静御前の悲劇を聞かされる
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
第20回で義経は、京を離れ奥州へと逃れていた。「平家を倒したのはおまえだ、ようやった!九郎」と、温かく義経を迎え入れた奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)が程なくして死去。義時は頼朝から「国衡(平山祐介)・泰衡(山本浩司)兄弟の仲の悪さを利用して、義経を討たせる」よう命じられて奥州・平泉へ。
義時は畑仕事をしている義経に「静さんのことは残念でしたね」と話し掛けた。義経は都随一の白拍子・静御前(石橋静河)が捕まって、鎌倉で取り調べを受けたと知り、身ごもっていた義経の子は産まれてすぐに始末されたと教えられた。
すべてを悟った義経「どうでもよくなった」
義時から静の話を聞いた義経は、怒りに震えた。鎌倉への憎しみが抑えきれない状態になった義経を、義時は泰衡を扇動して討つつもりだった。
しかし義経は、頼朝の指示により義時が一枚かんだ芝居をうっていることを見抜いていたのである。義経は衣川館に義時を呼び「自分の手は汚さず、泰衡に私を討たせる。兄上の考えそうなことだ。そこまで兄上にとって私は邪魔なのか…そう思うとどうでもよくなった。この首で平泉が守れるなら、本望だ」とむなしい笑みを浮かべて語った。
NHKエンタープライズ
発売日: 2022/07/22