Sexy Zone・中島健人が、12月9日に都内で開催された映画「ラーゲリより愛を込めて」の公開初日舞台あいさつに登場。二宮和也、北川景子、松坂桃李、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督と共に出演の喜びを語った。また、中島らと劇中で共演したクロ役の犬・大吉がステージに登場し、仲良しぶりを披露した。
同作は実話に基づく、再会を願い続けた夫婦の11年に及ぶ愛の物語。第二次世界大戦後、身に覚えのないスパイ容疑でシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に収容された主人公・山本幡男を二宮が演じ、その妻・モミジを北川が演じている。
日本映画界の扉をたたくことができたんじゃないかな
生まれつき足が不自由なため徴兵されなかったが、漁の最中に捕虜となった新谷健雄役で出演している中島は、「すてきな初日を迎えることができて本当にうれしく思っております。このような大作に出演することができたこと、僕自身誇りに思っております。日本映画界の扉をたたくことができたんじゃないかなというふうに青二才ながら思っております。本当にこのような機会を頂いて光栄です」と、丁寧な言葉であいさつし、出演の喜びを伝えた。
そして舞台あいさつの終盤、劇中で新谷(中島)が「クロ」と名付けた犬・大吉が“スペシャルゲスト”として登場。「クロ!」と呼ぶ中島のもとに歩み寄り、しばらく客席に背を向けてうれしそうに中島を見上げた。それからリードを預かり、「(客席の方を指して)クロ、カメラは向こうだよ」と優しくクロ(大吉)を促す中島に、二宮は「めちゃくちゃ仲良しですね~」と言えば、他のキャストも「仲いいなあ~」「ずっと見ていられる」と、ほほ笑ましく見守る。
中島は「まだクロはこの状況が何だか分かってないですね。ねっ、クロ。いいんだよ、そんな艶やかなお尻を見せなくて。目の前を見てご覧なさい」などと語り掛け、「こっちだよ~。あ、景子お姉さんにかぶっちゃ(前に入っちゃ)ダメだよ~」などと言いながら、どうにか客席のほうを向けようと優しく誘導。このやりとりに、桐谷が「すみません。あと2時間お待ちください」と会場に向かって謝罪し、客席からは笑いが漏れた。
かなりの癒やしでした
最終的に大吉を抱きかかえた中島は、クロ(大吉)との思い出を聞かれ「だいぶ大変な環境だったので、ずっと撮影の合間もクロの存在はかなりの癒やしと言いますか。キャストの皆さんとスタッフの皆さんの心をつないでくれた存在でしたよね、ボス(二宮)」と振り返り、二宮も「確かに。もちろん動物なので大変なことはありましたけど、でもそれはみんなもそうだし、人間も時に大変なシーンはあるので、本当にラーゲリの中での緩和剤じゃないけど、クロも頑張っているし、というのはみんなの心の中にありましたね」と回顧した。
自分の話をされて照れくさかったのか、クロ(大吉)から中島に“熱いキス”が贈られ、中島は「12月のキスです。ごめんなさい」とおちゃめに受け止めていた。
◆取材・文・撮影=ブルータス海田