シンは天性の才能でブラックナイトスコード複数機を真っ向撃破
最後はシン。イモータルジャティスガンダムでのブラックナイトスコードとの初戦では完敗してしまったが、 デスティニーガンダムSpecIIに乗り換えての最終決戦では本領を発揮。特筆すべきは一対一になったキラ、アスランと違い、シンは1人でブラックナイトスコード4人を相手に立ち回り、圧倒してみせた点だ。もちろんシンが相手にした4人はオルフェ、シュラほどの戦力ではないかもしれないが、それでも4人がかりでノーダメージだったのは素直に驚きで、「劇中でNo. 1の無双シーンは?」という問いに、このときのシンを挙げるファンは多いだろう。
特にファンのド肝を抜いたのは、敵の読心能力に対して“何も考えてない”ことで無効化したり、心を操ろうとする洗脳攻撃に対しては、“闇の深さ”ゆえに跳ねのけてしまうところ。さらに極め付けは“分身攻撃”だ。確かにデスティニーガンダムSpecIIには残像を見せるほどの加速性能があるのだろうが、今回見せたのは残像どころではない光景だった。目撃したファンからも「もうやりたい放題だなw」「ここいちばんアガるわ」という声が上がるほど。とにかくシンの爆発力は凄まじく、この状態がつねに維持できるのであれば、キラ、アスランにも決して負けることはないだろう。
劇場版で明確になった三者三様の強さの形
こうして劇場版の様子を見てみると、3人の特徴というのが改めてよく分かってくる。キラは思考が速く、複数機との会敵も瞬時に判断する。パイロット能力も頭抜けているのは間違いないが、戦士としては甘い。もし敵に対して容赦なく戦える気持ちがあれば、オルフェ、シュラに肉薄されることもなかったのではないかと思う。ただ、それはキラではないし、優しくて頼もしいキラだからこそ、シンも慕って付いているのだろう。
対してアスランは、かつて親友のキラを撃墜したことがあるように、時に非情になれる強さを持っている。戦いに“正義”を持てさえすれば迷いは消え、そういう意味では今回の戦いはアスランにとって全力を出せるシチュエーションだったと言えるだろう。リモート戦法も“勝つためにどうするか?”という判断からくるもので、キラ、シンにはない柔軟な発想力だろう。やはりザフトの士官学校首席は伊達ではないということだ。
そしてシンは、自由奔放とも言える天性の才能で戦うパイロットだった。いくらデスティニーガンダムSpecIIとは言え、その場の対抗心だけで分身をやってのける技量。何も考えずに戦うという、ある意味、戦士として満点の回答はキラ、アスランにはないヤンチャ坊主的な彼らしいものだった。ちなみに慕っているキラには“さん”付けなのに、アスランには呼び捨てなのも対抗心が見えるシンらしいところだろう。
まさに三者三様で、やはり明確に「最強」を選ぶのは難しいかもしれない。キラはラクスが隣にいさえすれば負けることはなく、迷いを断ち切ったアスランは抜群に強い。完全に戦闘に集中したときの(+ジャスティスじゃなかったら)シンも無敵と言える。劇場に足を運んだファンなら知る通り、平和を作るキラたちの戦いはこれで終わったわけではない。この先またあると信じたい次の新作まで、最強パイロットの論争はまだまだ続きそうだ。
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ガンチャン