――曇三兄弟と白子の関係は、とてもほほ笑ましいですね。
下の二人、空丸(中山優馬)と宙太郎(若山耀人)にとっては兄貴であり、時には母のような感じですよね。そういう優しい一面がある白子ですが、何か人には言えないものを抱えているようなところがあって。
その微妙なラインを監督と相談しながら、芝居の中で出し過ぎず、でもちょっと分かりやすくといったバランスの取り方に神経を使いました。
――ふとした時に見せる白子の表情や声のトーンの変化が、とても気になります。
三兄弟にとって大切な存在になりつつある白子がかもし出す、どこか少し危険な匂いを、フワッと出したいなと思っていました。彼の“闇”の部分ですよね。
白子は物語のキーマンでもあるので、一回見た上でもう一度見返してみると、あの時の行動、ふとした瞬間に見せた表情の意味はこういうことだったのかと分かると思うので、ぜひ繰り返し見てください。見るたびに印象が変わると思います。
――あらためて、白子のどんなところに魅力を感じますか?
白子は風魔一族であり、天火たちと出会ったことで曇家の一員でもあるんです。
そんな彼が最後に何を選択するのか。とても興味深いですよね。白と黒の中間にある“グレー”の部分を演じている時、そこに白を足すのか、それとも黒を足していくのか。
そういうギリギリのラインを自分の体や目、表情などで表現させてもらえたことはとてもうれしかったです。
白子という役だからこそ、そういう部分を楽しめたんじゃないかなと思います。あとは、いつかやってみたいと思っていた設定に挑戦できました。ネタバレになってしまうので、それが何なのかは見てのお楽しみということで(笑)。
――曇三兄弟を演じた福士さん、中山さん、若山さんは本当の兄弟のように仲が良さそうでしたけど、現場ではどんな感じでしたか?
福士くんは、頼れる“座長”という感じ。今回の作品に対する覚悟のようなものを強く感じました。現場では、ずっと天火のままでいてくれたので、僕も自然な形で白子に入っていくことができましたね。優馬は、とにかく虫が苦手で。
一匹出ただけで、ギャーギャー騒いでいました(笑)。山の中でロケをすることが多かったので大変だったと思います。
耀人は、みんなにかわいがられて、イジられる愛すべき存在。ホテルの大浴場に一緒に行きたいからと言って、自分は先に撮影が終わったのに、ずっと僕のことを待っていてくれたりするんですよ。ホントにかわいいなと思いました。
3月21日(水・祝)全国ロードショー
【HP】http://www.donten-movie.jp/
ヘアメーク:江夏智也(raftel)
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