二階堂ふみ、紅白司会に抜擢!朝ドラ×紅白の歴史を振り返る「あまちゃん」「ひよっこ」では特別企画も

2020/11/07 08:00 配信

ドラマ

有村架純や広瀬すずも“朝ドラ”をきっかけに司会を務めた

広瀬すずザテレビジョン撮影

朝ドラと紅白の関係は深く、これまでも、朝ドラ出演者が司会や審査員をつとめている。
朝ドラや大河ドラマというNHKの顔のような番組の出演者が一年の締めくくりに色を添えることは、視聴者サービスのひとつでもあるだろう。

朝ドラヒロインではじめて司会をしたのは「はね駒」(1986年度前期)の斉藤由貴。これは大抜擢であったが、このときはプロのアナウンサーとふたり体制だった。単独で紅組司会をやったのは「ひらり」(1992年度前期)の石田ひかり。
その後、朝ドラヒロイン起用企画はなくなり、復活したのが「ゲゲゲの女房」(2010年度前期)の松下奈緒から。以後、「おひさま」(2011年度前期)の井上真央、「梅ちゃん先生」(2012年度前期)の堀北真希、「花子とアン」(2014年度前期)の吉高由里子、「ひよっこ」(2017年度前期)の有村架純、「なつぞら」(2019年度前期)の広瀬すずと、2010年代は、紅白と朝ドラの蜜月時代と言っていい。

有村まではその年の4〜9月まで放送していた朝ドラのヒロインが司会者をやっていたが、
有村が、「ひよっこ」の翌年も2年続けて司会をやるという異例なことをやったあと、広瀬すずは朝ドラの前年に司会に選ばれた。これは、翌4月のヒロインのお披露目という目的ももった抜擢で、新機軸となった。

4〜9月期の朝ドラヒロインばかりで、10〜3月期のヒロインが司会をやらないのは、ちょうど大阪で撮影中のためだと言われる。朝ドラのヒロインと紅白の司会は両立できないほどどちらも大変なのだろう。

朝ドラヒロインたちは実力のある俳優たちだが、司会のプロではないうえ、生放送の紅白は激務。それをこなすのは重労働で、多少の進行の滞りはご愛嬌である。
司会のプロフェッショナルが総合司会としてとりまとめ、ヒロイン司会は初々しさ担当という印象である。そもそも朝ドラには、初々しいヒロインの成長を応援するという楽しみどころも含まれているため、そのイメージを紅白にも、といったところであろうか。