“結成10周年”NMB48、いまコロナ禍でも勢いづく理由 “グラビア戦略”と“世代交代”で飛躍

2020/11/18 07:20 配信

アイドル コラム

新型コロナウイルスの影響でコンサートやイベントの開催が困難になるなど、多くの問題に直面している2020年のアイドル界。中でもAKB48グループは、活動の肝となる「握手会」と「劇場公演」を本来の形で開催することができず、試行錯誤していた。そんな“WITHコロナ”の中、NMB48は10月に10周年記念コンサートを開催し盛況ぶりを示し、11月18日(水)には24thシングル「恋なんかNo thank you!」をリリースするなど積極的な活動を見せている。この厳しい状況の中で、今NMB48がなぜ勢いを感じさせるのか探っていく。

24枚目のシングル「恋なんかNo thank you!」を11月18日に発売したNMB48(C)Showtitle


吉田朱里らが卒業も…若手の台頭で“世代交代”に成功


「女子力動画」でNMB48の女性ファン拡大の立役者となった1期生の吉田朱里。ファッションブランド“ANDGEEBEE”のプロデューサーを務め、吉田同様、多くの新規ファンを獲得してきた2期生の村瀬紗英。グループ内の女子力ユニット「Queentet」に所属する二人は、共にグループからの卒業を発表し、これはNMB48にとって大きな転換期だと言えるだろう。

2018年11月に山本彩が卒業すると、2016年に加入したばかりの5期生・小嶋花梨がキャプテンに就任。2019年元日に組閣(チーム再編)が行われ、そこから“世代交代”への準備が始まった。グループの中心となっていくのは“5期生”。

新キャプテンが5期生ということもあるが、山本彩加梅山恋和上西怜ら5期生への期待値も急速に高まった。2018年3月にドラフト3期生、同年7月に6期生が相次いで加入し、後輩ができたことも5期生を一気にグループの中心へと押し上げた大きな要因のひとつと言える。また、2020年9月に7期生11人がお披露目され、さらに若手の層が厚くなっている。

5期生もその期待に応え、山本・梅山・上西の3人が2019年12月にユニット“LAPIS ARCH(ラピス・アーチ)”を結成し、2020年8月には無観客配信で単独ライブも開催している。山本はファッション誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務めるほか、盆栽を新しい趣味として始めて「近代盆栽」での連載も担当。

NMB48を引っ張る存在に成長している梅山恋和2020年ザテレビジョン撮影

梅山は2020年1月にTOKYO DOME CITY HALLで初のソロコンサートも成功させ、上西は多くの雑誌のグラビアに登場し、1st写真集「水の温度」(集英社)が11月25日(水)に発売されることも決定。それぞれが得意分野で個性を発揮して、新エースとしてグループを牽引。山本と梅山は8月にリリースした23rdシングル「だってだってだって」でWセンターに抜擢された。