そして、黒木が演じるのは、みちおと真逆タイプの裁判官・坂間千鶴(さかま・ちづる)。坂間は男性社会の法曹界において、若くして特例判事補(※)になった優秀な女性。
東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートだが、冗談が全く通じない堅物なタイプで、「裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている」と強烈に自負している。
そんな坂間がイチケイに異動してきた理由は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの赤字状態であるイチケイを立て直すため。迅速さと効率性を求める坂間にとって、現場検証を何度も行い、じっくりと事件の真相を深掘りしていくみちおの仕事スタイルは全く理解ができずイライラが募るばかり。
初めこそ反発してばかりの坂間だったが、事件をただの“案件”ではなく“一人一人の人生”として扱うみちおの信念に気付いたとき、「判決を下すだけではなく、裁判官として何ができるのか」という問いに直面することになる。
※特例判事補=裁判官として実務を5年以上経験し、判事と同等の権限を有する判事補のこと
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