HIKARI監督、「新藤兼人賞」金賞受賞『日本の作品をどんどん世界に出していけるように力を合わせて頑張っていきたい』

2020/12/04 19:37 配信

映画

HIKARI監督が授賞式に登場した

「新藤兼人賞 2020」授賞式が、12月4日に東京・如水会館で行われた。同アワードは、日本映画の独立プロダクション50社によって組織される「日本映画製作者協会」に所属するプロデューサーが、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「この監督に映画を作らせてみたい」という観点で、その年度の最も優れた新人監督を選出するというもの。過去に是枝裕和、宮藤官九郎、中野量太らが受賞しており、今回で25回目を迎える。

今回「金賞」を受賞したのは、映画「37セカンズ」(2020年公開)の監督・脚本・プロデューサーを務めたHIKARI

トロフィーを受け取り、「このたびは、こんなに素晴らしい賞を頂けて感無量です」と受賞の喜びを伝え始めたところで思わず涙があふれた。

「(主演を務めた)佳山明ちゃんに出会ってからもたくさんの方々に支えをいただき、女性監督の初長編映画、主人公は演技をしたことがない、そして障がいがあるということで断られることも本当にたくさんありました。
でも、自分を信じて、この作品を信じてくれた方々の『この作品をぜひ世に出してほしい』という力でこの作品が出来ました。そのありがたさ、重み、大切さを映画を作ると同時に学ばせていただきました」と、感謝の気持ちを伝えた。

そして「黒沢清監督、深田晃司監督と仲良くさせていただいているのですが、今年3本劇場公開された作品(黒澤監督の『スパイの妻〈劇場版〉〉、深田監督の『本気のしるし 劇場版』、HIKARI監督の『37セカンズ』)が世界三大映画祭に選ばれました。

それは自分の作品だからということではなくて。世界から見た時に『日本の映画作品は素晴らしいものだ』と本当に皆さんがそう思ってるということを肌で感じました。
日本の作品をどんどん世界に出していけるように力を合わせて頑張っていきたいなと思っています」と今後の展望も力強く語った。