<麒麟がくる>滝藤賢一、“信長”を演じる染谷将太は「静かに圧力をかけてくる感じ」

2020/12/20 17:45 配信

ドラマ

滝藤賢一演じる義昭が出陣!(C)NHK

長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)にて、室町幕府最後の将軍・足利義昭を演じる滝藤賢一がコメントを寄せた。滝藤が演じる義昭は、もともと覚慶として仏門に入っていたが、兄である義輝(向井理)亡き後に室町幕府最後の将軍として擁立される。心優しき将軍で、駒(門脇麦)とともに貧しき人を救えるような世の中を目指していたが、信長(染谷将太)との確執が深まり、ついに第36回(12月13日放送)にて光秀らと“決別”する姿が描かれた。

滝藤は、義昭の人物像を「義昭は室町幕府の“将軍”ですが、貧しい人たちのために生きていたお坊さん・覚慶(かくけい)から描かれているので、その思いを大切にしながら芝居してきました。義昭の最初の思いは、“戦をなくしたい”だったと思うんです。でもそこは戦国時代です。この時代を生きるには、義昭は優しすぎたのかな、きっとお坊さんのままがよかったのかなと思ってしまいます」と分析した。

また、将軍へと駆け上がり、信長と対立していくその変化を、滝藤は「将軍になってからは、父から受け継いだ『麒麟が来る世の中』を目指そうとしますが、れっきとした武士だった父、そして兄・義輝とは違うので、自分ができることは何なのかとすごく悩んだと思うんです。結局、進むべき方向性が定まらず、いろいろな人たちを権力で押さえ込むようなことになってしまいました。そういった背景から、義昭は弱い人なんだとも考えられますね」と明かした。

そして、滝藤は「それを象徴するのが、同じ志を持つ駒が貧しい人や病気の人を助けようと集めたお金を、全部鉄砲に替えてしまった場面です。義昭は、信長を倒せば“麒麟がくる”と信じ、猪突猛進に突き進もうとしますが、ゴールすら見失ってしまいます。気持ちの面で弱さを感じた場面ですね」と語った。