山田洋次監督がメガホンを取る映画「キネマの神様」の新キャストとしてリリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎の出演が決定。出演に当たり、3人からコメントが届いた。
「キネマの神様」は、松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続けた松竹映画の100周年を記念した作品。
原作は、これまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる同名小説で、沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子ら、豪華キャストによるフィルムの感光をイメージした虹の光で1つにつながっていくビジュアルが話題に。
さらに先日、公開日が2021年4月16日(金)に決定したことが特報映像とともに発表されたばかり。
そしてこのたび、リリー、志尊、前田の出演が決定。菅田、永野、野田洋次郎、北川景子と同様、この3人も山田監督作品には初出演となる。
リリーは、1950~60年代の日本映画黄金期に活躍した、助監督のゴウ(菅田)が師匠とする映画監督・出水宏役。多くは語らないが映画撮影において確固たるこだわりを持ち、ゴウに監督としての在り方を背中で教えるような男で、当時の映画界を代表する監督が持つ特異な存在感を、リリーは円熟味がにじみ出た振る舞いで体現している。
志尊が演じるのは、テラシン(小林稔侍)が経営する映画館「テアトル銀幕」でアルバイトをするイマドキの青年・水川。一見、調子の良いイマドキの青年だが、「テアトル銀幕」を通して現代のテラシンや淑子(宮本)、そしてゴウ(沢田)と会話を重ねる中で関係性を築いていく役どころで、水川が持つ温かい一面を感性豊かに表現し、作品に彩りを加えている。
前田は、落ちぶれたゴウ(沢田)が持っていた才能を再び見いだす孫の勇太役。勇太は、落ちぶれたゴウを1人の人間として見詰め、眠っていた才能に気付くという、現代のゴウにとってのキーパーソンと言える存在。また、内気で部屋にこもりがちの繊細な役どころである一方、ゴウとは他の誰よりも信頼関係を築く様を、絶妙な演技で表現している。
山田洋次監督、沢田研二さん、志村けんさん。僕の憧れのスターの方々と、同じフィルムの中に存在できたことが幸福です。
自分の人生において、山田洋次監督作品に出演させていただけることがあるなんて、思ってもいませんでした。
スタジオに入った瞬間から感じる、緊張感、繊細さ、熱量。全てにおいて貴重な時間でした。
このたび、ゴウの孫の円山勇太を演じさせていただいた前田旺志郎です。お話を頂いたとき、自分がまさか山田洋次監督作品に携われる日が来るなんて思ってもいなかったので、ものすごくテンションが上がりました。
現場はもちろん、本読みの時からたくさんのご指導をいただいて大変勉強になりました。
正直、山田監督は厳しかったです。しかし、それは僕にだけではなく自分自身に対してもで、映画を作る事への一切妥協しないあの姿勢は映画への愛にあふれており、心の底からリスペクトしています。
あらためて、こんなすてきな作品に出演できたことがうれしいですし、多くの人に見ていただきたいと思います。
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